2014 Fiscal Year Research-status Report
歯周病原細菌とApoHの分子相同性がもたらす心臓血管系疾患の診断と治療
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26463141
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
長澤 敏行 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (90262203)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
辻 昌宏 北海道医療大学, 個体差医療科学センター, 教授 (70364271)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 抗リン脂質抗体症候群 / 歯周炎 / 心臓血管疾患 / 血栓 / A. actinomycetemcomitans / Apolipoprotein H / 自己抗体 |
Outline of Annual Research Achievements |
北海道医療大学内科に通院する歯周炎患者ならびに歯周組織も健康な健常者からインフォームドコンセントを得て、歯周ポケット、アタッチメントレベル、プロービング時の出血などの臨床症状を記録する。また唾液および血液を採取した。定量PCR法を用いて唾液のP.gingivalisならびにA.actinomycetemcomitans細菌の量を測定した。全身の状態と歯周病原細菌について検討したところ、全身の炎症状態(hs-CRP)が歯周炎によって悪化しており、特にスタチンを服用している高脂血症患者において顕著であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
唾液からDNAおよびRNAを分離し、PCR法を用いて免疫グロブリンV遺伝子の増幅を試みた。その結果、唾液を用いて免疫グロブリン遺伝子の増幅が得られる事が明らかとなった。また自己抗体の測定を行うためのペプチド合成、ならびにペプチドに対するウサギポリクローナル抗体作成も終了した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は歯周炎患者と健常者を対象として歯周病原細菌に対する血清抗体価の測定、抗リン脂質抗体の測定および歯周病原細菌とApoHで共通なペプチドに対する血清抗体の測定を行う。
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Causes of Carryover |
ペプチド合成と抗体の作成が順調に行われ、研究計画が先に進んだため予算を先取りして使用したが、その後の測定サンプルが揃わなかったために全額は使用しなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
抗体測定と遺伝子解析に使用する。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] A Genome-wide Association Study of Periodontitis in a Japanese Population.2015
Author(s)
47.Shimizu S, Momozawa Y, Takahashi A, Nagasawa T, Ashikawa K, Terada Y, Izumi Y, Kobayashi H, Tsuji M, Kubo M, Furuichi Y.
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Journal Title
Journal of Dental Research
Volume: 94
Pages: 555-561
DOI
Peer Reviewed
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