2014 Fiscal Year Research-status Report
Gingipain活性阻害剤の歯周病治療および歯周医学関連疾患治療への応用
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26463142
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
古市 保志 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (80305143)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 幸紀 北海道医療大学, 歯学部, 講師 (50281283)
中塚 侑子 北海道医療大学, 歯学部, 助手 (60713568)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 歯周病 / ナタ豆 / 関節リウマチ |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに、ナタ豆抽出液とその成分の一つであるCanavanineについて、口腔内炎症性疾患と他臓器における炎症性疾患への予防薬・治療薬としての可能性を検証するために、in vitroによる基礎実験、および歯周病ラットモデルを用いた動物実験を行った。In vitro 研究としては、ナタ豆抽出液および Canavanineについて、その1)抗菌作用、2)生体細胞に対する障害性、3)抗炎症作用、の解析を行を行った。その結果、ナタ豆抽出液は、P. gingivalis とF.nucleatum に対して抗菌効果を有することが明らかとなった。Canavanineについては、同2菌種について微小な抗菌効果を認めた。ナタ豆抽出液、Canavanineは、共にクロルヘキシジンと比較して口腔粘膜上皮細胞への細胞傷害性は微小であった。抗炎症性作用を評価するために、P. gingivalis LPS 刺激時のTNF-a 産生について、ナタ豆抽出液による抑制実験を行ったところ、TNF-a阻害剤であるTACE阻害剤と同程度の抗炎症効果が認められた。動物実験では、P. gingivalis投与によって誘導された歯槽骨吸収がナタ豆抽出液の投与によって抑制されることを明らかとした。現在、ラットを用いた関節リウマチモデルを作成実験を行っており、作成手順に目途がついたところである。平成27年度中には、完成したリウマチモデルを用いてナタ豆抽出液のリウマチ抑制効果について評価を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今回の研究課題では、ナタ豆抽出液とその成分の一つであるCanavanineについて、in vitroによる基礎実験を行い、ナタ豆抽出液およびCanavanineの1)抗菌作用、2)生体細胞に対する障害性、3)抗炎症作用、の解析を行うとする研究計画をほぼ達成している。動物実験としては、1)歯周病、2)アテローム性動脈硬化症、3)関節リウマチ、に罹患したモデルラット・マウスを用いて、SB-extractおよびCanavanineのin vivo における効果を解析することになっていたが、2)については、目途がたち、3)のモデルは未着手である。動物実験の初年度の進捗状況としては、順調と判断する。
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Strategy for Future Research Activity |
アテローム性動脈硬化症、関節リウマチ、に罹患したモデルラット・マウスの完成させる。完成した時点で、ナタ豆抽出液およびCanavanineを用いて、それらの疾患に対する予防効果、治療効果の評価を行う。
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Causes of Carryover |
初年度において in vitro の研究が順当に進行し、経費の支出が小さく抑えられたことが考えられる。一方、動物実験は予備実験の段階までしか進んでおらず、それに伴う支出が抑制されているされる状況にある。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今後は、歯周病ラットモデル、関節リウマチモデル、動脈硬化症モデルを完成させ、それらに対するナタ豆の効果を評価してゆくため、多くの動物を必要とすることから、その実件の遂行のために多くの出費を伴う子tから、次年度に使用する額として繰越を行った。
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Research Products
(1 results)