2016 Fiscal Year Annual Research Report
The evaluation of oral health status with perioperative head and neck cancer patients -psychological approach and bacterial assessment-
Project/Area Number |
26463167
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
五月女 さき子 長崎大学, 病院(歯学系), 講師 (20325799)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
於保 孝彦 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 教授 (50160940)
梅田 正博 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 教授 (60301280)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 口腔ケア / 周術期 / 心理尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
病変部が口腔周囲に存在する頭頸部癌周術期では、口腔内の形態的・機能的な変化が起こり口腔衛生環境の悪化が生じる。歯牙や顎骨、舌や粘膜の切除が行われることも多く、通法で行われている口腔衛生状態を評価する指標を用いて経時的な評価を行うのは難しい。そこで本研究は頭頸部癌患者に対する専門的口腔ケアによる口腔衛生状態の変化と患者の心理的側面の関連に着目した。口腔ケア介入時に歯垢や吐出液を採取して、細菌叢や細菌数の経時的な変化と口腔内の状況との関連を明らかにすること、口腔保健行動に特化した心理尺度を用いて口腔内状況との関連を明らかすることを目的とした。対象患者は67.4歳±11.6歳(33~91歳)、男性23名、女性14名であった。手術単独が14例、術前化学放射線療法+手術が12名と多く、次いで手術+術後化学放射線療法が4例、手術+術後化学療法が3例と続いた。腫瘍は歯肉癌16例、舌癌14例と多く、ついで咽頭、口蓋であった。上顎が3例、下顎が12例であった。尺度得点は特性的自己効力感は初回が75.3±9.0点、退院時74.2±12.6点、口腔保健行動に関する自己効力感が初回87.5±11.9点、退院時93.0±10.9点、ローカスオブコントロール尺度得点は初回43.4±77.2点、退院時48.8±7.0点、口腔保健行動に関するローカスオブコントロール尺度得点は初回52.8±6.5点、退院時51.8±5.3点であった。現在口腔内採取物との関連を解析中である。
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