2014 Fiscal Year Research-status Report
歯学臨床学習支援システムの開発-技能領域における評価システムの開発-
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26463185
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
鈴木 康司 岡山大学, 大学病院, 助教 (30304322)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白井 肇 岡山大学, 大学病院, 講師 (00263591)
鳥井 康弘 岡山大学, 大学病院, 教授 (10188831)
河野 隆幸 岡山大学, 大学病院, 助教 (80284074)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 卒後臨床研修 / 技能評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
<技能領域における評価項目の検討,評価基準の検討> 本院で使用している「行動目標別ケース管理表」の中から日常臨床でよく遭遇し,1年間の研修修了時点までに研修歯科医自身で行うことが求められる項目として,今年度はまず,「予防・治療基本技術(4行動目標)」の中から1項目,「高頻度治療(50行動目標)」から8項目(歯周治療関連1項目,歯内療法関連3項目,修復治療関連1項目,補綴治療関連3項目)をピックアップした.また,これら9項目の評価基準を策定した. <デモンストレーションビデオの作成,資料の配付> ピックアップした9項目に対して,研究分担者の専門領域別にデモンストレーションビデオあるいは術式や手順を示す資料を作成し,これらを本院でこれまで構築してきた電子化ポートフォリオシステムを用いて配信できるようにシステム改修を行い,配信した.これにより研修歯科医は,いつでも本システム上から動画あるいは資料を閲覧できるようになり,実際の臨床研修に活かされている. <シミュレーターを使用した学習支援システムの充実ならびに学習支援> これまで本研修センターに設置済みのシミュレーターのみでは数が少なく,全研修歯科医が十分な技能トレーニングを行うことは困難であったため,新たにシミュレーターを購入した.病院の診療時間終了後,診療室の実際のデンタルチェアーにシミュレーターを設置し,トレーニングができるように環境整備を行った.また,その際には可能な限り指導歯科医が立ち会い,指導を行う体制にした.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
技能評価を行うべき項目について,適正項目数の判断が指導歯科医間でも差があり,当初予定していた項目数をピックアップすることが困難であったため. 26年度は必要最低限の項目のみピックアップを行ったところであり,27年度試行した段階で再度追加項目を検討することとなった.
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Strategy for Future Research Activity |
技能評価を行う項目の適正数の検討,評価基準のブラッシュアップを行う.さらに27年度からは,策定した評価基準に基づいて実際に技能評価を行う.これらの項目は,最終的には研修管理委員会における,研修修了認定の際の資料となる.また,引き続きシミュレーターを用いたトレーニングを促し,技能領域の学習支援を積極的に行う.
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Causes of Carryover |
評価項目のピックアップ数が予定よりも少なく,それに伴うデモンストレーションビデオの作成,電子化ポートフォリオシステムへの配信数が少なくなったため. また,ピックアップ数が少なくなったことにより,学習支援に用いるシミュレーターや模型等の購入も当初予定より少なくなったため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度において,技能評価する項目を追加し,デモンストレーションビデオの作成ならびに資料の作成を行い,電子化ポートフォリオシステムへ配信する.また,項目の追加に合わせて,学習支援用の模型等を購入する.
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