2017 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of visual perception cognitive pattern aiming at efficiency of dental medical education
Project/Area Number |
26463196
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
田中 聖至 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 准教授 (00350166)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
関本 恒夫 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 教授 (40095170)
苅部 洋行 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (50234000)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 眼球運動 / 視知覚認知 / 透過光 / 反射光 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終目的であり、研究課題名ともなっている「歯科医学教育の効率化に向けた視知覚認知パターンの解析」に関して、混合歯列期のパノラマエックス線写真(以下、視覚素材とする)の所見検出率について、延べ男子学生131名、女子学生47名の眼球運動を調査することで以下の結果を得た。 1.検出率の高い学生は時計回りの眼球運動を示す。2.反時計回りの眼球運動を示す学生は検出率が低い傾向にある。3.サッケード主体の眼球運動を示す学生は視覚素材から情報を得ていないため、検出率が低い傾向にある。4.殆ど眼球運動が記録できない学生は学習意欲が低い可能性がある。 この結果について、現在American Dental Education Association発行のJournal of Dental Educationについて投稿中である。 そして、2種類の視覚素材提示方法(反射光:印刷物、透過光:モニター画面)における視覚素材観察時の眼球運動および眼球運動パターンについて分析し、以下の結果を得た。 1.情報探索パターンには差は見られなかった。2.反射光群の停留時間が長く、情報探索時に注意深く観察していることが判明した。3.反射光において注意深い観察をしているが、検出項目数と過剰歯の検出は透過光の方が成績が良かった。このようにして、文字だけでなく画像にも視覚情報の入力に違いがあることが明らかになった。歯科医師国家試験は問題冊子からの反射光下での受験になり、臨床実習開始前の共用試験(CBT)はモニターから放たれる透過光下での受験となるため、両者の視覚情報処理には違いがある可能性が示唆された。この研究結果は、28th South East Asia Association for Dental Education Annual Scientific Meeting にて発表した。
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Research Products
(1 results)