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2014 Fiscal Year Research-status Report

眼球運動のパタン分類と看護師の危険予知過程の分析

Research Project

Project/Area Number 26463207
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

大黒 理惠  東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 助教 (70510345)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords危険予知力 / 観察力 / 判断力 / 眼球運動 / 看護師 / 認識 / 判断
Outline of Annual Research Achievements

本申請では、看護師の観察力や判断力、危険予知力の特徴を知るために、眼球運動のパタンに注目し、アイカメラによる眼球運動の測定と質問紙による観察前後の意識調査から、観察時の看護師の視覚情報の取り込みの特徴、及び、視線情報の取り込みから危険を認識し判断するまでの過程を明らかにすることを目的とした。
平成26年度はプレ実験として、研究室内の実験スペースに机とモニターを設置し、アイカメラを机上のあご台に固定した状態で行った。対象者は約50cm前方のディスプレイに提示される視対象を認知することができ、かつ、実験課題を理解するために必要な基礎看護技術を習得している看護師24名とした。観察場面は「確認」「観察」「判断」の不足により転倒・転落がおきやすい患者のベッドサイドとし、研究者が転倒・転落要因を意図的に配置した。モニターに示した観察場面を対象者に任意の時間だけ観察するよう依頼し、観察時に眼球運動の測定、観察前後に質問紙調査を行った。
得られた眼球運動データは解析ソフトEMR-dStreamを使用し、看護師の注視の特徴を知るために三種の分析を行っている。分析1では、対象者が注意や興味を向けた注視領域を連続して注視した時間を示す注視時間、何回注視したかを示す注視回数、2つの注視領域間の眼の動きを示す視線の軌跡、注視点間の眼の動きを示す移動角度を調査している。分析2では、対象者の注視時間の分布の特徴を知るために、注視定義を100msとし、注視時間を5つの時間帯、すなわち、100ms以上160ms未満、160ms以上200ms未満、200ms以上500ms未満、500ms以上1.0秒未満、1.0秒以上に分け、各時間帯への注視回数の分布を調査している。分析3では、質問紙調査により得た結果を注視領域をもとに分類し、観察前の注目項目、観察後の記憶項目と観察時の注視項目との一致を調査している。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本申請の目的である、観察時の看護師の視覚情報の取り込みの特徴を明らかにするために、注視定義を変えながら、眼球運動の分析を行っている。また、視線情報の取り込みから危険を認識し判断するまでの過程を明らかにするために、紙面により得られた危険認識と眼球運動一致について分析を行っている。

Strategy for Future Research Activity

平成27年度は本実験を行う予定である。平成26年度に得られたデータの分析結果を活かし、モニターに映した観察場面を実習室内に実際に作成し、対象者が自由に動きながら、任意の時間だけ模擬病室内を観察した際の眼球運動を測定する。

URL: 

Published: 2016-05-27  

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