• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2015 Fiscal Year Research-status Report

眼球運動のパタン分類と看護師の危険予知過程の分析

Research Project

Project/Area Number 26463207
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

大黒 理惠  東京医科歯科大学, 保健衛生学研究科, 助教 (70510345)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords危険予知力 / 観察力 / 判断力 / 眼球運動 / 看護師
Outline of Annual Research Achievements

本申請では、看護師の観察力や判断力、危険予知力の特徴を知るために、アイカメラによる眼球運動の測定と質問紙による観察前後の意識調査から、観察時の看護師の視覚情報の取り込みの特徴、及び、視線情報の取り込みから危険を認識し判断するまでの過程を明らかにすることを目的とした。
平成26年度のプレ実験では、研究者が転倒・転落要因を意図的に配置した模擬病室の静止画をモニターに写し、それに対して任意の時間だけ観察するように依頼した。その結果、経験のある看護師は新人看護師と同様の注視時間と注視回数で課題場面を注視したにも関わらず、観察しながら考えていたことは多様となった。この理由は、経験のある看護師は注視により得た情報を次の注視に繋げて情報を得たり、自身の経験や知識と統合し、起こりうる危険や患者の行動を考えたためだと考えた。プレ実験の成果は第1回日本混合研究法学会にて報告した。
平成27年度は、観察しながら考えていたことに違いのあった注視項目に着目し、実習室内に患者のベッドサイドを作成し、対象者が実際にベッドサイドを動きながら観察をする時の眼球運動と動線、課題実施前後の質問紙調査から看護師の観察力や判断力、危険予知力の特徴を明らかにすることを目的に調査を行った。対象者は、実験課題を理解するために必要な基礎看護技術を習得している看護学生と看護師の34名とした。課題は検査により出棟中の患者のベッドサイドの環境整備とし、任意の時間だけ観察および環境整備をするように依頼した。
得られた眼球運動データは解析ソフトEMR-dTarget for9 pro、動線データはKineAnalyzer、課題実施前後の質問紙はTextMiningStudioVer.5.1を使用し分析する予定である。また、眼球運動と動線データ、眼球運動と質問紙調査、それぞれの結果の関連についても調査する予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成27年度は本実験を行い、看護師が実際に模擬病室を動きながらの観察する際の眼球運動および模擬病室内の動線についてのデータを得た。現在はこれらのデータ分析を行っている。また、視線情報の取り込みから危険を認識し判断するまでの過程を明らかにするために、紙面により得られた危険認識と眼球運動一致について分析を行っている。

Strategy for Future Research Activity

平成28年度は平成27年度の実験で得た眼球運動、動線、質問紙調査のデータを分析し、また、それぞれの関連についての分析も行い、成果をまとめる予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2015

All Presentation (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Presentation] 環境整備前の観察時における熟練看護師の眼球運動と考えの特徴2015

    • Author(s)
      大河原知嘉子、大黒理惠、齋藤やよい
    • Organizer
      国際混合研究法学会アジア地域会議/第1回日本混合研究法学会
    • Place of Presentation
      立命館大学大阪いばらきキャンパス(大阪府茨木市)
    • Year and Date
      2015-09-19 – 2015-09-20
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2017-01-06  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi