2017 Fiscal Year Annual Research Report
A study on the development and evaluation of competency models for the clinical ethics consultation.
Project/Area Number |
26463217
|
Research Institution | Okayama Prefectural University |
Principal Investigator |
山口 三重子 岡山県立大学, 保健福祉学部, 教授 (90279018)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下妻 晃二郎 立命館大学, 生命科学部, 教授 (00248254)
齋藤 信也 岡山大学, 保健学研究科, 教授 (10335599)
川村 友紀 岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (20615926)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 看護倫理学 / 臨床倫理 / 倫理コンサルタント / 評価尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
米国の医療倫理ナショナルセンター退役軍人健康庁(VHA)が出版した「倫理コンサルタント技能評価ツール」を翻訳し、日本版としてわが国の実情に合うように一部の観測変数の文言の修正も行い、臨床倫理コンサルタントのコンピテンシーを測定するための尺度開発を行った。最終的に、欠損値を有さない355名(男性224名,女性103名)のデータで、統計解析を行い、全項目を用いてモデルの構造化を行ったところ、10因子二次因子モデルが成り立った(CFI=0.970,RMSEA=0.091)が、因子内容を研究者間で検討したところ、コンピテンシーの「知識」と「技術」を測定する因子が煩雑に並列して示されていることや観測変数の数にバラツキがあったことから、観測変数の内容を基に再度尺度のモデルの検討を行い、10因子からなる高次因子モデルを想定し、確認的因子分析を行った結果、良好な適合度が得られた(CFI=0.971,RMSEA=0.093)。このことは、統計学的に許容範囲を満たすコンサルタントに必要な技能として設定した10の因子からなる測定尺度が開発できたことを示している。今後は、回答者の背景別にコンサルタント技能に違いがあるのか、10因子のうちのどの部分に優劣があるのかなどを検討することで、コンサルタント育成事業に寄与できると考える。
|