2016 Fiscal Year Research-status Report
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26463222
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
宮脇 美保子 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 教授 (10263493)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮林 郁子 福岡大学, 医学部, 教授 (40294334)
酒見 隆信 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 教授 (30150410)
平野 蘭子 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 助教 (40513271) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 臨床倫理 / 看護師の役割 / 倫理支援システム / チーム医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
インタビューデータの分析を行った。研究目的に沿って分析した結果、看護師が倫理的問題の解決のために引き受けるべきであると役割として、①患者の意向を確認し尊重すること、②患者が自身の考えや価値観を言語化できるよう支援すること、③医療チームで患者の情報を共有し、価値の調整をすること等を認識していた。しかし、実際は、患者の意向を本人に確認できておらず、「こう思っているだろう」といった推測で判断していたり、患者が自身の考えや価値観を言語化することが困難とわかっていても、ICの場に立ち会えなかったり、家族の強い意向に合わせてしまうことも少なくないという現状であった。 こうした、現状を踏まえ、看護師は倫理的問題の解決に向けて、①タイムリーな話し合いの場があること、②看護師だけでなく、患者の倫理的問題にかかわるメンバーが話し合いの場に参加すること、③「このままでいいのか」「最善の選択なのか」といった疑問に対して、考えを整理してくれたり、解決に向けての助言をしてくれる専門家に相談できるシステムの構築を希望していた。 以上、看護師は倫理的問題に対して、引き受けるべき役割については認識できているものの、その役割を発揮する上には、時間と倫理的判断能力が不足していると考えおり、問題解決に向けての支援を必要としていた。時間不足に関しては、業務改善とともに一人ひとりの看護師が患者、同僚、他職種との率直なコミュニケーションを図り情報を共有すること、倫理的判断に関しては、複雑な手続きや多くの時間を費やすことなく相談できる倫理の専門家を必要としていることが明らかとなった。分析データの量と質に関する妥当性を検討し、次年度の計画に反映させる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
概ね、順調であるが、支援システムの構築の評価についてはやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、研究成果を海外の学会で発表し、参加者と意見交換するとともに、看護師が倫理的問題に直面した際の支援システムを構築している病院の視察を行う予定である。
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Causes of Carryover |
学会参加等を予定していたが、本務の都合により日程調整が困難となり実施できなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
最終年度は、研究成果を踏まえ、国内外の発表および視察、セミナー開催費用に充当する予定である。
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