2016 Fiscal Year Annual Research Report
Examination of effectiveness of the Improving Nurse Competence Program for Senior Clinical Nurses and the using a portfolio for the program
Project/Area Number |
26463250
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Research Institution | Okinawa Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
赤嶺 伊都子 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 准教授 (60316221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新城 正紀 沖縄県立看護大学, 保健看護学研究科, 教授 (50244314)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 臨床中堅看護師 / 能力開発プログラム / 看護継続教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は平成20~22年度科学研究費により、研究代表者らが開発した臨床中堅看護師能力開発プログラムとポートフォリオ活用の有効性を検討することを目的とした。平成28年度は前年度に引き続きB病院の臨床中堅看護師を対象に、ポートフォリオを用いた本プログラムによる研修を実施した。本プログラムは、所属する部署の課題を把握し、課題解決に向けて分析と計画をたて、課題解決の取り組みの過程においてポートフォリオを活用するものである。 研修に参加した臨床中堅看護師は13名であった。研修期間は6か月間であり、研修参加者へ研修の前後でアンケート調査を実施した。また、本プログラムを運営する研究協力者5名に研修終了後にプログラムについてフォーカスグループインタビューを実施した。 研修参加者が取り組んだ課題は「新人看護師の共有ノートの導入」「透析室の急変時対応」などスタッフ教育や業務改善、患者ケアに関することなどであった。研修後のアンケート調査では12名から回答が得られた(回収率92.3%)。本研修プログラムに参加したことで得た知識では「部署で問題となっていることを取り上げて問題の解決方法を学んだ」「スタッフに伝える、浸透させる場合に必要なこと」、技術では「先輩、後輩スタッフとの円滑なコミュニケーション技術」など、態度では「考えて行動できるようになった」「問題意識をもち、それを具体化させなければならないと日頃から思うようになった」などを挙げていた。ポートフォリオの活用状況は91.7%であり、活用方法では「研修で配布された資料を入れる」33.3%、「課題解決の取り組みの過程で必要な資料を入れる」33.3%、「資料の見直しや整理(俯瞰)ができた」29.6%であった。 本研修プログラムは、ポートフォリオの活用により自己の取り組みの活動や成長を振り返ることができ、中堅看護師の能力向上に役立つことが示唆された。
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