2014 Fiscal Year Research-status Report
在宅医療推進に向けた学外ゼミ介入プログラムの効果検証
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26463253
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
村松 由紀 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (10348097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
阿久津 滝子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 講師 (40634605)
林 真紀 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助手 (40634613)
佐藤 信子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助手 (70632751)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ソーシャル・キャピタル / エイジング・イン・プレイス / 地域包括ケア / 看護教育 / 在宅看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度は積極的社会参加とソーシャル・キャピタル(以下SC)の定量化と特徴を把握。高齢者見守組織の109名を対象に無記名自記式調査票配布,郵送法回収。調査票は総務省が実施した調査(14年)を枠組に記述統計および各構成尺度合計得点平均値から高・低群の2群に分け,属性との関係はχ2検定,各項目間と2群間は母平均値差の検定を実施。倫理面は所属倫理審査委員会承認後口頭書面で説明。回収率64.2%,男性42名(60%),女性28名(40%),年齢は60~64歳(34.3%),65~69歳(28.6%),50~54歳,55~59歳,70~74歳(3区分共8.6%),戸建持家(95.7%)に居住し,現地域に20年以上生活(92.9%),今後も現在の居住地域に住み続けたい(85.7%)。構成要素「信頼」は居住年数(χ2=22.7442,df=4,p<0.000),同居家族数(χ2=23.120,df=10,p<0.010),年齢(χ2=26.023,df=12,p<0.011)に関係があり,高得点群ほど町内会や子ども会等地域活動が活発な地域と感じ(t(63.567)=-2.448,<0.017),スポーツ・趣味活動に積極的参加(t(66)=-3.363,p<0.001)。「つきあい・交流」高得点群は居住環境や家族構成等には影響されず年齢(t(59.725)=-2.908,<0.005),相談相手として信頼できる友人(t(49.819)=2.765,<0.008),地域のボランティアの人々の存在(t(52.297)=-3.450,<0.001)が大きく影響。「社会参加」は属性には全く影響されず地縁的活動(t(30.000)=-4.655,<0.000),ボランティア参加(t (30.000)=-9.287,<0.000),近所づきあい(t (68)=-2.374,<0.020)に強く影響。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度(初年度)においては,さらなる文献検討を重ねることで,SC尺度の概念および尺度構成の整理を実施した。また,介入群の選定および自記式質問紙を作成した。さらに介入群尺度得点の把握を実施した。また,介入プログラム内容と構成概念の妥当性の検討し,試作プログラムを作成した。初年度計画としては,おおむね計画どおりに実施し,達成できたと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度以降の計画として,介入プログラムの実践およびその評価を実施する予定である。介入プログラムの評価としては①自記式質問紙による定量評価,②自記式質問紙の自由記述による定性評価を実践からプログラムの修正を行い,完成度を上げる予定である。また,SC尺度得点については,抽出された介入群の居住区の一般市民を母集団とする無作為抽出法によるSC尺度得点の把握と比較検討を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が発生した理由として、研究分担者の申請した消耗品類について納入の遅れが発生した。また、年度末開催の学会参加の旅費等ついて年度内処理が困難なため次年度予算残高繰り越し分とした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額については,事務処理上の遅れであり次年度予算残高繰り越しではあるが,すでに実支出している。
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Research Products
(2 results)