2017 Fiscal Year Annual Research Report
Longitudinal verification of the effect of social skill upbringing intervention on nursing students' acquiring nursing skills
Project/Area Number |
26463256
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
舩木 由香 関東学院大学, 看護学部, 講師 (10389942)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
塚本 尚子 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (40283072)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 社会的スキル / 基礎看護技術 / アンケート調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、学生の社会的スキルと学習資源活用範囲の関連に関するアンケート調査、および社会的スキルと看護的視点の関連について分析検証する試みを実施した。 まず、社会的スキルと学習資源活用範囲に関する検証では、実習中の看護学生が看護援助を行う前の準備段階や振り返りの過程で、どのような資源を活用しているかについて、アンケート調査を実施した。協力者が5名と少なく、量的な検討を加えられない結果となった。回収が少なかった原因として、1週間で患者を受け持ち、看護過程を展開するという実習目標であるため、学生の負担が大きかったのではないかと考えた。回収したアンケート結果から、技術の習得は回数を重ねるごとに上達していく(自己評価得点が上昇)傾向がみられた。一方、実施前の準備や実施後の振り返りでは、社会的スキルが比較的高い学生は、実習メンバーや指導者・教員、患者など対人的なかかわりから準備や振り返りをしている傾向があったが、社会的スキルの低い学生は、他者からのフィードバックより自己で振り返りをしている傾向があると考えられた。 次に、社会的スキルと看護的視点の関連については、看護的視点が学年進行によりどのように変遷していくか検討した結果をもとに、本年度は4年生の看護的視点の得点(看護的視点の有無を得点化したもの)と社会的スキルとの関連についての分析を行った。その結果、得点と社会的スキルには有意な差があり、社会的スキルの高いものは得点も有意に高い結果であった。更にベッド以外の環境に関する看護的視点得点にも有意差があることが分かった。 現在これらの結果に関する論文作成の準備をしているため、次年度以降発表の計画である。 また、社会的スキル育成については介入プログラムの検討段階である。
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