2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of technical program for caring of students to use in practicum
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26463269
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Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
佐原 玉恵 徳島文理大学, 保健福祉学部, 准教授 (50335824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
細川 つや子 姫路大学, 看護学部, 教授 (00278996)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 臨地実習 / 実習グループ / 学生間の関係性 / 学生間のケアリング / 看護教育 / ケアリング教育 / GTA / 半構成的面接 |
Outline of Annual Research Achievements |
臨地実習グループにおける学生間の関係性構築のプロセスを明らかにし、抽出された概念を基にケアリング技術習プログラムを作成した。研究参加者は,A大学看護学科4年次の学生11名,データ収集期間は平成26年6月~11月,平成27年7月~10月.半構造化面接を実施.A大学の研究倫理審査委員会の承認を受けている(承認番号26-1).分析の結果,1つのコアカテゴリーと6つカテゴリーが生成された.【共感・共有】という現象及びこのコアカテゴリーに関連する《グループの印象》《メンバーとの関係を築く努力》《役割分担》《活発な意見交換》《適当な距離を保つ》《現状をやり過ごす》の6個のカテゴリーが明らかになった.グループの関係性を構築するプロセスは,《グループの印象》を肯定的に捉えている場合は,メンバーに対する興味が沸き、相互作用が起こっていた.相互作用の中で《役割分担》が行われ、役割を遂行することが《活発な意見交換》へと導いた.《活発な意見交換》で,相談,励まし合いが行われ【共感・共有】につながった.【共感・共有】を得ることで良好な関係性は構築された.すべてのカテゴリーにケアリングの要素が確認できたので6つの概念を基に技術習得プログラム試案の骨子を作成した.場面を個人、グループ、システムとし内容を①個人:コミュニケーション能力.他者への配慮、他者を受け入れること.妥当な自己評価。②グループ:コミュニケーション,協力,情報交換,意見交換,役割の認識 自分の立ち位置が俯瞰できる.メンバーとの距離が測れる.メンバーへの注意ができる.③システム:グループワークをすることで、何かをやり遂げる体験、協力し合う体験をさせる。その体験から共感共有が得られてトランスパーソナルなケアを体験させる.グループのメンバー構成への配慮,学力レベルによるメンバーの構成,コミュニケーション能力によるメンバーの構成とした.
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