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2014 Fiscal Year Research-status Report

放射線被ばくに関連した概念分析および看護診断用語の開発

Research Project

Project/Area Number 26463273
Research InstitutionHirosaki University

Principal Investigator

冨澤 登志子  弘前大学, 保健学研究科, 准教授 (70333705)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三上 佳澄  弘前大学, 保健学研究科, 助教 (40709143)
漆坂 真弓  弘前大学, 保健学研究科, 講師 (70326304)
北島 麻衣子  弘前大学, 保健学研究科, 助教 (70455731)
田上 恭子  愛知県立大学, 看護学部, 准教授 (80361004)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywords放射線被ばく / 放射線防護 / 医療被ばく / 職業被ばく / 緊急被ばく医療 / 放射線看護
Outline of Annual Research Achievements

目的:放射線被ばくに関連する概念の整理および放射線被ばくに関わる文献を分類し、放射線被ばくに関する国内の看護のエビデンス概要を把握すること。
方法:1) 放射線被ばくに関する語句の抽出およびシソーラスの確認、2)語句の定義、3) 検索Keywordの選定、4) 文献検索の手順で文献検討をした。検索年は1980年から2014年1月までとし、医学中央雑誌に3語ずつ検索語を入力し、原著論文およびヒト対象の論文を抽出した。
結果:「放射線」「被ばく」に関連する用語は、150語選択された。定義の結果、放射線被ばくを中心に、放射線被ばくの結果、現れる1つの側面として「有害事象」があり、その裏の側面として放射線被ばくが起きている現象、原因、防止に関連する用語とに大きく分けることができた。「有害事象」に関連する用語は、治療や検査に伴う状況で発生するため、放射線、核医学検査、X線、PET、CT、IVR、内用療法、有害事象の用語に加え、看護、ヒト、を条件として文献検索し、放射線被ばくを起こす原因、防止に関連する用語は、放射線、被ばく、被ばく医療、医療被ばく、汚染、放射線防護、リスク、コミュニケーションに加え、看護、ヒトを条件として検索した結果、236文献抽出され、職業被ばく51(21.6%)で、次いで放射線防護27(11.4%)、放射線影響26(11%)、リスク認知19(8.1%)の順で文献検索された。
考察:放射線被ばくに関する概念は、放射線業務従事者の被ばくに焦点を当てた職業被ばくに関する文献が多く、放射線被ばくを最小限・低減する「放射線防護」が基盤となっていた。1999年のJCO事故を機に緊急被ばく医療やリスクコミュニケーションも考慮すべき領域となり、医療の進歩に伴いIVRによる被ばく、医療被ばくも2000年以降焦点があてられており、放射線被ばくに関わる看護ケアの範囲も拡大していた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究目的である「1)看護ケアの根拠となる「放射線被ばく」に関する概念分析を行う。」についてはおおむね進められたが、文献テーマから放射線被ばくに関連する用語の抽出、用語の関連性について、研究者間での検討であり、客観性を担保するためにはテキストマイニング分析が必要と判断した。そのためその点での追加分析が必要と考える。「2)「放射線被ばく」に関連する看護ケアを抽出し、分類する。」については、研究者へのインタビューができなかったため、27年度実施する必要がある。

Strategy for Future Research Activity

1.主要概念「radiation exposure」および「放射線被ばく」に関連する要因を、先行要因(概念に先立って行われる出来事や事例; antecedents)、結果(その概念が発生した結果として生じる出来事や事例; consequence)、媒介変数(独立変数と結果をつなぎ、関連する変数; mediator)、調整変数(独立変数や結果に影響を及ぼしている変数; moderator)をテキストマイニング分析にて実施する。
2.放射線技師3名,放射線治療専門医1名、放射線画像診断医1名、放射線治療医1名に「放射線被ばく」に関してこれまで実践してきた看護ケアについて半構成的インタビューによりデータ収集を行う。インタビュー内容:治療、診断、検査、災害派遣、保健活動の場面で行っている、もしくは行うべき放射線被ばくに関わるケア、どの程度実践できているか、教育としてどのような内容を学ぶ必要があるか、放射線被ばくの発症事例、対象の結果、ケアを実践した具体的な実践事例について、事例における課題は何か など
その後、データ分析を実施する。得られたインタビューデータをテキストマイニングの手法により項目化、関連性を明らかにする。

Causes of Carryover

放射線に関連する領域の医療専門家からのインタビューが実施できなかったためである。

Expenditure Plan for Carryover Budget

27年度計画でのインタビューと合わせて実施予定である。また放射線被ばくに関する用語の定義について、テキストマイニング分析を行う予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 放射線被ばくに関連した診断概念に関する文献的検討2014

    • Author(s)
      冨澤登志子 漆坂真弓 北島麻衣子 三上佳澄
    • Organizer
      第20回日本看護診断学会学術集会
    • Place of Presentation
      神戸国際会議場(兵庫県神戸市)
    • Year and Date
      2014-07-12 – 2014-07-13

URL: 

Published: 2016-05-27  

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