2014 Fiscal Year Research-status Report
グローバル時代に高度看護実践を支える看護管理教育のありかた
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26463275
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
手島 恵 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (50197779)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
酒井 郁子 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (10197767)
上泉 和子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (10254468)
中村 伸枝 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (20282460)
錢 淑君 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (50438321)
吉田 千文 聖路加国際大学, 看護学部, 教授 (80258988)
和住 淑子 千葉大学, 看護学研究科, 教授 (80282458)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 高度実践看護師 / 看護管理教育 / 医療のグローバル化 |
Outline of Annual Research Achievements |
専門看護師のカリキュラムについて、米国を中心に文献検討を行った。大きく変化する医療の中で、将来のニーズを見すえた能力を身につけるために、質の改善、生涯学習をとおして素晴らしい文化を前進させる、チームでの共働、ヘルスケアシステムの誘導や統合、エビデンスの実践活用などを基盤とし、実践領域は多様であっても、次の9項目は重要項目として明示されている。 すなわち、1.科学と人類愛の視点に基づく実践、2.組織やシステムにおけるリーダーシップ、3.質の改善と安全、4.学術的知見の実践への橋渡しや統合、5.情報学とヘルスケアテクノロジー、6.健康政策とその提唱、7.患者と集団の健康の改善のため専門職内の協働、8.健康改善のための臨床的予防と集団の健康、9.修士レベルの看護実践である。この項目の中の2~7は、日本における基礎教育の看護管理学の学習内容に包含されてはいるが、修士レベルのカリキュラム内容として整理はされていない。また、3~5、7については、近年、急速に新しい知見が公表されている領域である。 医療のグローバル化推進は、政府の施策にも含まれており、グローバル医療の基準と考えられているJCI(Joint Commission of International)を受審する医療施設も増え、13施設が認証されている。このような時代を先導する人材を育成するためには、今年度、文献検討で明らかになった内容を基に検討している調査票を用いて、平成27年度は、高度実践に携わっている専門看護師の実態調査を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
他の調査研究と合わせて、看護管理能力についての国内外の文献検討が進んだことは評価できる。しかし、専門看護師のフォーカスグループインタビューが、日程調整が難しく、逸話として3名からインタビュー協力を得ることができたのみである。その中で、JCI審査の際の基準などを加案する必要を考えている。 平成27年度は、専門看護師のみならず、JCI審査の認証を受けた組織などの情報も反映した調査票を再度検討し、調査を実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度は、検討中の調査票を精錬し、専門看護師を対象とした調査を実施するとともに、アジア圏でJCI審査を受けている組織を中心に情報収集を検討している。
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Causes of Carryover |
当初、専門看護師を対象としたフォーカスグループインタビューを実施する予定であったが、日程調整の都合で、延期になっている。 加えて、情報収集のため出張した第18回EAFONSの参加登録費32,000円余りが、カード会社から請求されなかったため、出張旅費のみに支出になった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度に専門看護師を対象とした調査を実施するにあたり、調査票洗練のために、有識者会議を開催することを計画しており、その際の旅費や謝金として支出したい。
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