2015 Fiscal Year Research-status Report
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26463277
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
田中 理子 九州大学, 薬学研究科(研究院), 研究員 (20648480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米満 吉和 九州大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (40315065)
宮園 真美 福岡県立大学, 看護学部, 准教授 (10432907)
武冨 貴久子 北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (80543412)
藤野 ユリ子 福岡女学院看護大学, 看護学部, 准教授 (90320366)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | EBN / 研究リテラシー / 経済効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はEBN導入による看護研究教育プログラムを構築することを目的にしており、具体的な方法としては、1) EBN導入による研究リテラシーの向上、2) EBN導入による看護業務手順書の改訂と経済評価の準備、を計画していた。1)の研究リテラシー向上への取り組みはPhDナースによる臨床看護師への研究・教育支援で、看護研究助成金の獲得支援、院内・院外で実施される看護研究への支援を実施し、看護研究とEBNの定着を図るものであり、昨年度より前倒しで実施することで、今年度は研究助成金の獲得と院外での研究発表が増加した。また、2)の看護業務手順書の改訂も前倒しで昨年度に完了しており、経済評価の準備は専門家と会議を実施し、経済評価に必要な指標を明らかにするとともに、倫理審査委員会での研究承認を得た。昨年度から遅れていたEBN実施における課題とニーズを明らかにするための全国調査に関しては、文献検索にて臨床看護師のレディネス(学習者が学習に適するだけ成熟し準備状態にあることが必須条件)について情報リテラシー(必要な情報を効果的に探し、評価し、使う能力)の側面から検証する必要性が示唆された。そこで、レディネスを測定する尺度であるInformation Literacy for Evidence-Based Nursing Practice (ILNP) のオリジナル作成者に使用許可を得て日本語版を作成した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
Evidence-Based Nursing (EBN)導入に伴い看護師が直面する課題と準備状態の現状を明らかにするため、文献検索を実施した結果、臨床看護師のレディネス(学習者が学習に適するだけ成熟し準備状態にあることが必須条件)について情報リテラシー(必要な情報を効果的に探し、評価し、使う能力)の側面から検証する必要性が示唆された。そこで、レディネスを測定する尺度であるInformation Literacy for Evidence-Based Nursing Practice (ILNP) のオリジナル作成者に使用許可を得て日本語版を作成した。 EBN導入による看護研究教育プログラムは継続は昨年度より継続して実施しており、EBN担当看護師(PhDナース)が臨床看護師に対し、看護研究助成金の獲得支援や院内・院外で実施される研究会での発表を支援しながらEBNの定着を図っている。 また、統計家との会議を実施することでEBNで経済評価を実施するうえでの指標や指導を受け、EBN導入施設と研究体制を構築し、使用するデータに関する調整を行った。上記を踏まえ、研究者の所属する倫理審査委員会で研究実施の承認を得た。
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Strategy for Future Research Activity |
研究のレディネスを日本語版尺度にて全国調査する。また、前倒しで実施してきたEBN導入による看護研究教育プログラムは継続し、3年間のモデル構築の評価を経済効果を踏まえて実施する。EBN導入施設での経済効果評価として、本年度はデータ収集、データクリーニング、データ分析を実施する予定である。
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Causes of Carryover |
全国調査に必要な郵送費・物品費・人件費が来年度に持ち越されたこと、それによる全国調査のデータと経済評価を実施する際の統計解析用データ入力PCも来年度に持ち越されたため次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
本年度中に実施が遅れた全国調査としての実働費と、経済評価のための統計解析に必要なPC購入は来年度に実施する予定である。
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Research Products
(13 results)