2016 Fiscal Year Research-status Report
潜在看護職の「在宅ナース」支援用学習プログラム・OJTガイドラインの開発と評価
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26463282
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
巴山 玉蓮 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 教授 (00389975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 裕子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 准教授 (70310240)
木村 美香 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (40736716)
大川 美千代 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (80389783) [Withdrawn]
佐々木 馨子 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 助教 (20334104)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 潜在看護職 / 小規模多機能居宅介護 / 再就業支援 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度までの調査研究結果をもとにした、教育プログラムを作成した。その構成は、Ⅰ.看護専門職としての基本的な能力と態度、Ⅱ.在宅看護に携わる看護専門職として必要不可欠な能力と態度の2つに大別される。Ⅰ.看護専門職としての基本的な能力と態度の具体的内容は、1.わからないことを解決しようとする向上心・向学心、2.看護専門職としての基本的な専門的知識・看護技術・経験、3.一般のデイサービスや泊まり、老人保健施設で受け入れてもらえない医療依存度が高い方への医療処置、4.利用者の日々の状態・隠された問題・予測される事柄をアセスメントする力であり、Ⅱ.在宅看護に携わる看護専門職として必要不可欠な能力と態度の具体的内容は、1.生活の場に相応しい優しさ・人柄・明るさ、2.利用者は在宅・地域で暮らし続ける人であるという認識、3.利用者が最期まで在宅・地域で暮らすために利用者と家族を支える姿勢、4.利用者に対する分け隔てない段取りのよい気配り、5.介護職員と良好な関係を構築し助け合う姿勢、6.同じ医療職者という立場での開業医との密な連携、7.施設職員という立ち位置からの施設の理念や方針に沿った看護の提供である。 事例1は、70代の女性で多発性脳梗塞、左片麻痺、高血圧症、要介護2である。事例2は、70代男性、慢性閉塞性肺疾患である。看護小規模多機能型居宅介護で働く看護職に必要な基礎的な看護技術・姿勢・考え方を学ぶことを目的としている。研修者用教育プログラムには解答がなく、指導者用教育プログラムには解答が記載されている。本教育プログラムを研修形式で活用する場合、指導者が指導者用教育プログラムを、研修者が研修者用教育プログラムを活用することで学習を深めることができると考えた。看護師が個々人で学習する場合、研修者用教育プログラムと指導者用教育プログラムの両方を活用することで学習を深めることができると考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
主な理由は、聞き取り調査の分析のための時間の捻出に苦慮したことである。分析の結果をもとに教育プログラムを作成する計画であったため、分析が遅れることにより、結果的に教育プログラムの作成も遅れてしまった。また、教育プログラムの作成には、専門家の意見の反映も試みたので、調整に手間取り、予想以上に時間を要してしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
教育プログラム評価に関するインタビューを行い、評価を行う。教育プログラム評価に関するインタビューは、1.施設名、性別、年齢、有する資格について尋ねる。2.以下のインタビューガイドを用いてインタビューを実施する予定である。①教育プログラムを活用できそうですか、②誰がどのような方法で教育プログラムを活用できそうですか、③教育プログラムの内容について活用しにくい理由はどのようなものですか、④教育プログラムの内容以外で活用しにくい理由はどのようなものですか(時間や人手の問題等)などである。
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Causes of Carryover |
作成した教育プログラムの評価が必要であることから、関係者よりインタビューを行う際に必要な交通費、謝金などの必要経費である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
教育プログラムの評価のためのインタビューを行う際の交通費、謝金などの経費及び報告書作成に使用する予定である。
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Research Products
(2 results)