2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Clinical Nursing Competence Evaluation Program using Objective Structured Clinical Examination (OSCE)
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26463290
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
滝下 幸栄 京都府立医科大学, 医学部, 准教授 (10259434)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩脇 陽子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (80259431)
松岡 知子 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (90290220)
山本 容子 京都府立医科大学, 医学部, 講師 (00321068)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | OSCE / 看護実践能力 / 看護基礎教育 / 看護継続教育 / 教育評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
看護実践能力を適正に評価できるOSCEプログラムの開発を目的としてOSCEの実践と評価を行った。臨床OSCEの評価では、完遂率は、50~100%であり、不合格となるD評価はなかった。OSCE評価の視点が安全管理、感染管理、看護技術の正確性が中心となっており、患者への配慮や安楽生に関する評価が十分でない傾向が見られた。 プレラダーレベルのOSCEでは、平均得点率は、72.7±10.6%であり、最高得点率は92.8%、最低得点率は40.8%であった。課題の完遂率は92.7%であった。従来のプログラムに比し、平均得点率は2.4ポイント、最高得点率は5.8ポイント上昇した。評価項目別では医療安全管理、患者観察、正確な実施の評価が低い傾向が見られた。昨年度低かった感染管理、安楽への配慮に関しては上昇が見られた。一方で、プライバシーの保持や看護者としての基本姿勢、コミュニケ-ションの項目は昨年と同様に高い評価を得ていた。評価者からのフィードバックでは、手指消毒を実施するタイミングの理解が不十分であること、医療安全行動を確実に行うことなどの指導をうけていた。一方で応援スタッフを呼び、報告ができていたこと、患者とのコミュニケーションや態度などは高い評価を得ていた。 OSCEで学んだ事や今後の課題では、的確な判断の重要性や基本技術の習得、安全管理、感染管理の確実な実施について言及されていた。運営の評価では、評価表は付けやすく、時間運営も問題なしとの意見であった。一方で、ステーション間隔が狭い、他のステーションの声が聞こえ、それをまねる行動があり公平性を保ちにくい、等の意見があった。
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