2015 Fiscal Year Research-status Report
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26463320
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Research Institution | Mejiro University |
Principal Investigator |
石光 芙美子 目白大学, 看護学部, 専任講師 (00453457)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 術後せん妄 / 周術期看護 / 質指標 / 質評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は、1 術後せん妄症状看護の質指標素案の作成と2 “せん妄からの回復”を支援する看護師の臨床知について計画を進め、3 平成26年度研究成果の一部を論文として、また学会発表により公表した。 1について、国内・国外文献をもとに質指標モデルの作成とせん妄ケアの抽出に努めた。 2について、関東地区の病院に勤務する集中ケア認定看護師および急性・重症患者看護専門看護師(5名)を対象にフォーカスグループインタビューによる調査を行った。 3 について、チームアプローチを基盤にしたせん妄ケアの必要性は指摘されていながらも、実際のところ取り組んでいる施設は少ない現状が推察された。また集中ケア認定看護師の所属する施設の中で、調査に協力の得られた集中ケア認定看護師の半数以上がチームアプローチに取り組んでいた。せん妄のスクリーニングおよびモニタリングのためのツールの実施状況は7割以上であったが、せん妄ケアのガイドラインおよび患者や家族へせん妄について情報提供する際の媒体の活用は3割以下にとどまっていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年度は術後せん妄症状看護の質指標素案を完成する予定であったが、質指標を作成する上で必要となる概念モデルの検討、エビデンスに裏付けられたせん妄ケアが少なく、文献等から抽出する過程に想定していた以上の時間を要している状況にあり、現在のところ完成に至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画第2段階で予定していた術後せん妄症状看護の質指標素案の完成には、概念枠組みの検討と、せん妄ケアを文献等から抽出する過程を丁寧に実施することが必要な状況にある。また研究計画第3段階以降に計画していた、病院における術後せん妄症状看護の質指標の検討について、研究代表者が所属を変更したことに伴い、病院との関係性が未構築の中、その実施には時間を要することが見込まれる。したがって今後は、術後せん妄症状看護の質指標素案の完成および、エキスパートパネルによる質指標評価によって術後せん妄症状看護の質指標の構築を目指す。
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Causes of Carryover |
フォーカスグループインタビューへの参加者が、当初予定していた人数より2名減ったことに伴い、インタビュー回数に差が生じ、テープ起こしに係る費用が未使用金額として残った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
全残金を術後せん妄症状看護の質指標素案の作成費として使用する。
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Research Products
(4 results)