慢性腰痛患者の痛みに対する認識・態度を測定する国際的尺度の開発

2017 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 26463340
• Research Institution: Hamamatsu University School of Medicine
• Principal Investigator: 佐藤 直美 浜松医科大学, 医学部, 教授 (10293630)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 佐藤 友紀 常葉大学, 健康科学部, 教授 (10550303)
• Project Period (FY): 2014-04-01 – 2019-03-31
• Keywords: 慢性腰痛 / 痛み / 認識 / 態度 / 尺度開発

Outline of Annual Research Achievements

本研究は、慢性腰痛患者の痛みに対する認識や痛みに向き合う態度を測定するための、国際的に共通して使用可能な尺度を開発することを目的としている。米国および日本において、慢性腰痛患者を対象にインタビューを実施し、その質的データをもとに尺度の素案を作成し、さらに米国と日本の患者を対象に質問紙調査を行って尺度の信頼性・妥当性を検証することが本研究の全体像である。
質的調査からは、慢性腰痛患者の痛みに対する認識や向き合う態度として、【一生ものの痛みということは仕方がない】【今よりも悪い状態にはなりたくない】【自分なりに対処している】というカテゴリーが抽出された。それぞれのカテゴリーを構成するサブカテゴリーや実際の対象者の象徴的な語り、文献検討の内容から、尺度の具体的な質問項目案を作成した。この素案を研究者間で検討し、さらに慢性腰痛を患う医療従事者の協力を得て、質問の意図がわかりやすいか、答えやすいか、などの点から内容の妥当性を検証した。これらを経て質問紙案を作成し、調査対象の具体的選定方法、調査の具体的実施方法の検討を行い、研究計画の倫理委員会への申請準備、調査の準備を行った。

Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

質問紙調査を終えている予定であったが、未実施であるため。本研究にかけるエフォートが十分でないため。

Strategy for Future Research Activity

早急に質問紙調査を実施する。
これまでの成果を国際学会で発表し、今後の研究結果の考察にあたっての資料とする。

Causes of Carryover

質問紙調査の実施に至っておらず、それにかかる予算、および国際学会発表のための予算が残っているため。