2015 Fiscal Year Research-status Report
二分脊椎児者のセクシャル/リプロダクティブヘルス/ライツ教育の実践と評価
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26463345
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
小野 敏子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (20279631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
足立 久子 岐阜大学, 医学部, 教授 (00231936)
野田 洋子 摂南大学, 看護学部, 教授 (10095953) [Withdrawn]
道木 恭子 帝京平成大学, 公私立大学の部局等, 講師 (60602480)
土居 悦子 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教 (30725982)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 二分脊椎男性 / 思春期 / 性 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続き、二分脊椎男性(児)のセクシャル/リプロダクティブヘルス/ライツに関する知識や意識、行動、悩みなどの実態を明らかにすること及びケアプログラムについての要望を探索することを目的に、思春期から性成熟期にある二分脊椎児(者)とその母親を対象に半構成的面接(個別インタビュー+フォーカスグループインタビュー)を実施した。インタビューは二分脊椎男性13名及び母親7名であった。その後インタビューで得られた結果について内容分析を行い、その結果を第32回日本二分脊椎研究会で「思春期から性成熟期にある二分脊椎男性へのインタビュー報告ー身体的心理的変化及び性に関してー」のテーマで発表した。また、第35回日本性科学会に「二分脊椎男性のセクシャリィ」について発表した。また、インタビューで得られた結果の内容分析と文献検討を行い、アンケート調査に向けて調査内容の検討を行った。 また、平成22年~24年に実施した研究時に作成した二分脊椎女性のためのリプロダクティブヘルスケアガイドブック(思春期女性編)の内容の見直しを行い、再編集し、改変した。前回作成したガイドブックは、二分脊椎症協会を通して本人および家族、二分脊椎研究会を通して医療従事者にも配布した。今回は多くの二分脊椎女性及び医療従事者にも利用してもらえるようウェブ版のガイドブックを作成し、平成28年3月に日本二分脊椎症協会のホームページに掲載した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究協力者の確保が難しくインタビュー調査が終了するまでに時間を要した。また、アンケート調査を依頼する二分脊椎症協会の事情もあり、アンケート調査の実施までには至らず、研究の遂行が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度は、8月までに二分脊椎男性(児)の性の健康に関する知識や意識などの実態および行動、悩みなどの現状を明らかにする目的でアンケート調査を実施する。また、本研究は二分脊椎児者だけでなく、家族、及ケアを実践している医療従事者と協働してケアプログラムを構築することであるため、医療従事者にむけたアンケート調査も実施する。その後、得られたデータを分析し、二分脊椎児者のセクシャル/リプロダクティブヘルス/ライツ教育の実践にむけ、効果的支援のありかたを考える。
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Causes of Carryover |
都合により海外の学会、研修に行けなかったため。また、アンケート調査が遅れており、アンケート調査に使用する予定の印刷費、通信運搬費を使用しなかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
二分脊椎児者本人及び家族を対象とするアンケート調査、及び医療従事者を対象としたアンケート調査を実施するための印刷費、複写費、通信運搬費として使用する。また、研究打ち合わせ旅費、学会参加費と旅費に使用する。
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Research Products
(2 results)