2017 Fiscal Year Research-status Report
一般病棟で死を看取る看護師の死後の処置や看取りに対する院内教育システムの開発
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26463346
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Research Institution | Saitama Prefectural University |
Principal Investigator |
平野 裕子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (40369377)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 看取り / 死後の処置 / 看護師 / 支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、一般病棟において看護師が、患者や家族の予期悲嘆を考慮したグリーフケアにつながる質の高い死後の処置を含めた看取りケアを提供するため、死を看取る看護師の精神的支援を考慮した死後の処置を含む院内集合研修プログラムを開発し、教育的支援を行うことである。 今年度は下記の2つについて主に実施した。 1.緩和ケア認定看護師による看取りに関する集合教育研修の実際と看取りケア教育、支援の質的実態調査 緩和ケア認定看護師11名を対象として実施しており、再分析をした。 2.都道府県および地域がん診療連携拠点病院を対象とした看取りに関する集合教育研修の実際と看取りケア教育、支援の量的実態調査 看護教育担当総括責任者および看取りに関する集合教育研修などの企画、運営に携わっている担当者にそれぞれ看取り教育や支援の実際と基礎教育に期待する内容などについて量的に調査した。本調査は、平成30年3~4月に実施しており、現在の回収率は18.7%、10.8%である。現状では、多職種を含めたデスカンファレンスは、61.4%で実施しているが、多職種を含めた看取りに関する集合教育の実施は20%であった。また、看護師による死後の処置は、94.3%で実施していたが、グリーフケアに関する学習会は56.5%、看護師を対象とした看取りに関する集合教育は47.1%のみにとどまっていることなどが明らかになった。今後は、最終回答を待って、他項目を含め、結果をまとめていく予定である。なお、本調査は埼玉県内病院において100床以上の病床を有する病院を対象に同内容で実施しており、合わせて結果をまとめていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度、対象者のリクルートが難航したため、1年遅れでスタートしたがその後はおおむね順調に進展している。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年3月に実施した2つの調査の対する分析を行ない、一般病棟で死を看取る看護師の死後の処置や看取りに対する院内教育システムについて検討する。また調査結果を学術集会などで発表するなど公表をしていく予定である。
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Causes of Carryover |
本研究は初年度に調査対象者のリクルートが難航したため、1年遅れでスタートした。しかし、その後はおおむね順調に進んでいる。 次年度は、実施した調査の再分析、進行中の調査結果をまとめるとともに、専門的示唆への謝礼や学術集会などに参加し、結果の公表などを行う予定である。
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Research Products
(3 results)