2014 Fiscal Year Research-status Report
外来化学療法を受けるがん患者の家族に対する多職種協働支援プログラムの普及
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26463352
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
平 典子 北海道医療大学, 看護福祉学部, 教授 (50113816)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鳴井 ひろみ 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (10237620)
唐津 ふさ 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (20285539)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | がん患者の家族 / サポートグループ / 外来化学療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
外来化学療法を受けるがん患者の家族に対する多職種協働支援プロラムの実施と評価 【研究目的】外来化学療法を受けながら療養生活を送るがん患者の家族に対する多職種協働による支援プログラムを実施し、評価する。 【研究方法】1.支援プログラムの作成:支援プログラム試案の実施結果から、プログラムの目標、支援内容および評価指標を修正した。プログラム名を「がん患者と歩む家族の会」とした。2.支援プログラムの実施:札幌市においてAがん診療拠点病院のがん看護専門看護師、化学療法認定看護師、医師、栄養士、および理学療法士と協働し実施した。プログラム参加者は、Aがん診療拠点病院において外来化学療法を受けているがん患者の家族5人であった。3.プログラムの評価と修正:プログラムの効果を明らかにするために、参加者の体験の質的データとともに、短縮版POMS、尾関のコーピング尺度、CQOLCによる客観的評価指標を用いた。また、プログラムの内容を評価するために、各セッションの内容および方法の適切性、ならびにプログラム全体の運営方法に関する質問紙調査を実施した。また、コントロール群5人に対して、同様に短縮版POMS、尾関のコーピング尺度、CQOLCについて2回調査した。 【研究結果】1.対象者の概要:プログラム参加者は、男性2人、女性3人計5人であり、年齢は平均52.6歳であった。また、患者との続柄は、配偶者、友人、兄弟であった。2.結果:プログラム参加者の結果を見ると、セッション評価表では、3回ともに全員が「目的の理解」「テーマに関する理解」「交流への参加度」「話し合いの有益性」ともに「そう思う」になった。また、自身の健康野捉え方では、参加前後の比較において「まえ向きの姿勢をもつ」「リフレッシュを図る」が上昇した。また、POMSでは参加後の「活気」に上昇傾向が見られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の目的にそって予定通り実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、Bがん診療拠点病院多職種との協働による開催、参加人数を追加した成果の検証を行う予定である。すでに、開催場所、日程は決定しており5月から6月に実施予定である。また、26年度に協働したAがん診療拠点病院でも実施計画を検討する。
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Causes of Carryover |
当初予定より、参加者、コントロール群共に人数が減っているため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は、A、Bがん診療拠点病院で実施する予定である。
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