2017 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of a nursing support model applying behavioral science theory for the continuation of action for prevention of recurrence in stroke patients
Project/Area Number |
26463353
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Research Institution | Shikoku University |
Principal Investigator |
冨澤 栄子 四国大学, 看護学部, 准教授 (60709096)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 綾子 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学系), 教授 (10227275)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 脳卒中 / 再発予防行動 / ソーシャルサポート / 行動変容 / 自己効力感 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、脳卒中患者の再発予防行動とその要因を明らかにし、行動科学理論を適用した介入による再発予防行動を継続するための看護支援モデルを構築することであった。 平成29年度は、行動科学理論やトランスセオレティカルモデルを基に脳卒中患者の再発予防のための教育プログラムを作成し、実施・評価した。教育プログラムの内容は、脳卒中の知識、行動変容理論を基にした動機づけ支援、食生活、運動など生活習慣の改善、薬物療法について、定期受診の勧奨であった。 研究参加に同意の得られたデイサービス、デイケアに通所している軽症脳卒中患者28名に対して週1回8週間(計8回)の教室型の再発予防教育を実施した。平成28年度までの結果よりソーシャルサポートの有無と服薬行動、運動、自己効力感、行動変容の段階とに有意な関連がみとめられたことから、教育プログラム参加者には食生活、運動、薬物療法についての目標設定やセルフ・モニタリングを依頼し、自己評価に対するフィードバックを実施した。その後、1か月間、週1回、看護職からのフィードバックを継続した。 結果、行動科学理論を用いた脳卒中患者の再発予防のための教育プログラムは、服薬行動、食行動、運動、自己効力感、行動変容の段階に改善がみられた。しかし、3か月のプログラム介入期間中に2名の脱落者があった。脳卒中患者は、患者自身のみならず家族のイベントの影響も受けやすいため、逆戻りに対する看護支援の必要性が示唆された。 なお、本研究の成果は、22nd EAFONS(East Asian Forum of Nursing Scholars)Conference 2019 (Singapore) において発表予定である。
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