2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research on home-care transition intervention program for family caregivers of stroke patients
Project/Area Number |
26463362
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Research Institution | Tenri Health Care University |
Principal Investigator |
林 みよ子 天理医療大学, 医療学部, 教授 (50362380)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 早期在宅移行支援 / 脳卒中患者 / 家族 / 病気の不確かさ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、脳卒中患者の在宅移行看護介入プログラムの作成と検証を目指すが、検討中に看護師の認識と家族の病気の不確かさの関与が考えられ、今年度は入院数日後(T1)と集中治療室退室後(T2)の家族の病気の不確かさの変化を調査した。概要は以下の通りである: 不確かさ得点はT1の85.8からT2の78.0に低下したが有意差はなかった。全31項目の平均得点を比較すると、T1での高得点項目は「必要時にはそこにいる看護師に私は頼ることができる」「医師や看護師は日常的な言葉を使ってくれるので言っていることは理解できる」「退院したらどのように私は家族の世話をして行くのか漠然としている」「私が説明を受けたことは全て理解している」「家族に何が起こるのかはっきりしない」「症状は予測なく変化を続ける」「1つ1つの治療の目的は私にははっきりしている」「どれくらいで私自身で世話をすることができるようになるのか決め難い」で、この全てがT2で低下した(このうち5項目は逆転項目)。また、T1での低得点項目は、「痛みがどう悪化して行くのかはっきりしない」「何がどう悪いのかわからない」「病がどれくらいで終わるのか予測できる」「検査結果は矛盾が多い」「家族について受けた説明に対する私の印象ははっきりしないというものだ」で、最初の2項目以外はT2で上昇した。以上のことから、1)入院時から家族の今後に対する支援が必要である、2)入院時の医療者の病状説明や親身な関わりは不確かさを低下させる、3)患者の病状変化があった時の医療者の説明や関わりは不確かさを低下させる可能性がある、4)集中治療室退室後も医療者が家族に注目していることを行動で示す必要がある、ことが効果的であると考えられた。 本調査は、入院数日後の家族を対象としたため調査協力が難しく、対象者数確保に時間を要し、効果的な介入は明らかになったが、検証に至らなかった。
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Research Products
(6 results)