2014 Fiscal Year Research-status Report
がんサバイバーの“睡眠の質”を改善する身体活動プログラムの開発
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26463363
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
浦 綾子 福岡大学, 医学部, 准教授 (00526519)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮林 郁子 福岡大学, 医学部, 教授 (40294334)
石橋 曜子 福岡大学, 医学部, 助教 (70469386)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 化学療法 / 睡眠 / 身体活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、がん化学療法を受ける患者の睡眠の質と量、身体活動量を測定し睡眠の実態と影響要因を明らかにすること。また、不眠を訴える患者の“睡眠の質”を改善するために身体活動プログラムを提供し睡眠支援を継続する。睡眠支援の介入前後での睡眠の質と量、身体活動量、身体症状、健康関連QOLの変化をもとにその効果を検討することである。 研究実施計画では、平成26年度を研究フィールドの確定と研究準備期間とし、以下の3項目を予定していた。①身体活動プログラムの作成 ②身体活動プログラムの指導と継続支援マニュアルの作成 ③倫理審査の準備 実践した研究活動としては、研究に使用するパソコンを購入し、睡眠の量を評価するActigraphをバージョンアップされた新しい機器に買い替えた。そして、Actigraphのプレテストを行い、操作・解析方法や機能を確認し研究の環境を整えた。また、健康関連QOLの評価に用いるSF36の評価尺度の使用手続きを行った。 次に、がん化学療法を行う病棟の看護スタッフとがんリハビリテーションに従事する理学療法士らに研究の概要を説明し協力を求めた。また、文献や資料を収集して身体活動プログラムと継続支援マニュアルを作成中である。身体活動プログラムの原案を研究分担者、研究協力者らに提示して、がん化学療法中の患者が実践し継続できる内容という視点で検討を重ね修正している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
身体活動プログラムについて検討と修正を重ねているが、化学療法による副作用症状のある患者に妥当であるか、継続できる内容かという点で様々な意見があり時間を要している。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、身体活動プログラムと身体活動プログラムの指導と継続支援マニュアルの完成後に、研究フィールドの臨床研究倫理審査を受ける手続きに入り、承認を得た後に調査を開始する予定である。
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Causes of Carryover |
睡眠の量を評価するActigraphがバージョンアップされるここを想定しておらず、旧バージョンの機器を追加購入の予定であった。新しい機器は重量が軽く装着による患者の負担が軽減できると判断し、バージョンアップされたActigraphの購入台数を増やした。そのために3名の学会出張と消耗品購入の費用捻出が難しく使用しなかったために、次年度使用額が発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は次年度使用額を消耗品の購入費用にあて、身体活動時に患者の呼吸への影響を評価するパルスオキシメーターを購入する予定である。
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