2015 Fiscal Year Research-status Report
母親の養育者としての発達を促す支援―育児不安に対するSAT法による予防的介入―
Project/Area Number |
26463375
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
武田 江里子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (60448876)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 幸恵 浜松医科大学, 医学部, 助教 (10725758)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 養育者 / 愛着 / 養育 / 育児不安 / SAT法 / 育児支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、育児不安に対する予防的介入および養育者としての発達を促す支援としてSAT法(Structured Association Technique、宗像:2007)を用いての具体的支援方法を構築することを目的としている。
1.現状調査として26年度に行った「母親が期待する育児支援とそこに関連する要因」調査(923名より回収)の分析結果の一部として、育児に影響する内的要因としての気質や初産経産による期待する支援が異なること等を公表した。期待する支援と母親の内的要因(気質等)についてさらに分析を進めている。さらに本地域は在日外国人が多いという特徴があるため、在日外国人である母子にも目を向け、妊娠期から育児期の母親の気質と養育システムについても調査を行い243名から回収され、有効回答200名について現在分析中である。 2.SAT法による予防的介入として母親学級の中に取り入れることを視野におき、まずは通常の母親学級の育児期までの影響を調査し、その後SAT法を用いた母親学級を行い比較することを試みている。また、支援者育成のために学習会を4回コースで開催し、27年度は延51名の参加があった。 28年度はこれまでの調査の分析を進めるとともに、総合的な分析結果を基にリーフレットの作成まで着手したいと考えている。さらに、支援者育成のために学習会も継続して行っていく予定である。SAT法に対する支援者への周知・関心をより引き出すため、SAT法開発者の宗像恒次氏の講演会も企画している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1.調査結果についての分析が途中であり、総合的な分析結果が得られていない。そのため、支援プログラムに活かすところまでは達成できなかった。公表した結果の一部も発表にとどまっており、28年度は総合的な結果も含めて論文化していく予定である。
2.母親学級での調査が年度内に終わらず現在まで継続している。SAT法を取り入れた母親学級も時期(冬季)的なこともありキャンセルが出たりとなかなか人が集まらず1回しか開催できなかった。支援者育成のための学習会は予定通り開催でき、参加者からも好評価を得ることができた。しかし、効果的な学習会のプログラムの構築までは検討できず次年度の課題として残っている。
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Strategy for Future Research Activity |
1.27年度に達成できなかった総合結果の論文化とその総合的な分析結果から、産後1か月時に配布するための気質やSAT法を生かしたリーフレットを試作する。
2.SAT法の学習会を継続して行うとともに、講演会を企画し実践に活かすための具体的方法について検討していく。また学習会についてもより効果的なプログラムとなるよう検討を重ねていく。
3.母親学級の育児期までの調査結果を分析整理するとともに課題を明確にし、SAT法も含めて今後の母親学級プログラムについて検討していく。
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Causes of Carryover |
発表した国際学会が日本国内であったことから渡航費がかからなかった。また学習会の開催場所も学内を利用したため施設使用料が安価であった。作成予定としていたリーフレットが作成に至らなかったため、この予算は次年度に継続となっている。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の国際学会への参加経費に当てるとともに、研究分担者の学会参加費として使用する。 次年度には宗像恒次氏(SAT法開発者)の講演会を開催する予定であるため、その開催費用と、さらに学習会継続のための資料の準備に費やす。また、リーフレットの作成のために使用する予定である。
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Research Products
(6 results)