2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a family empowerment model for raising children with food allergy and a nurse empowerment education model
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26463377
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
秋鹿 都子 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (90342279)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 八千代 北海道科学大学, 保健医療学部, 教授 (10295149)
宮城 由美子 福岡大学, 医学部, 教授 (20353170)
伊東 美佐江 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (00335754)
森山 美香 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (50581378)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 食物アレルギー / 家族 / 看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
小児科看護師の食物アレルギー(FA)の知識と、FA児の家族への看護の実態を明らかにすることを目的に、A地方の小児科クリニックに勤務する看護師を対象とした無記名自記式質問紙調査を実施した。回答者114名(回収率19.7%)のうち約6割がFAについて学習する機会があれば参加したいと回答したが、研修会等に参加している者は1割程度だった。FAの知識、看護実践ともにアレルギー専門小児科看護師が一般小児科より高く(p<0.05~0.01)、特に一般小児科看護師は「食事に関する理解」が低かった。A地方の一般小児科看護師がFAに関する知識や技術を身につける必要性と、学習機会を得るための工夫が必要であることが示唆された。 小児アレルギーエデュケーター(PAE)によるFA児家族に対する看護の実際と一般看護師への教育の実際について明らかにすることを目的に、PAEの看護師8名にインタビュー調査を実施した。PAEは家族に対する看護として「母親への受容的対応」「先を見越したサポート」「食べるためのサポート」「食物経口負荷試験(OFC)のサポート」「家族への教育」「祖父母の理解を得るためのサポート」を行っており、これらを医師、栄養士、看護スタッフと連携しながら行っていることが明らかとなった。PAEは一般の看護師に対して、FAの正しい知識をふまえた看護実践を求めており、母親の気持ちを丁寧に聴き、個々の経過に関心を持って関わる態度を必要と考えていた。そのための教育として、勉強会の開催、シャドーイングによる指導、実践の見守り等を行っていた。特に、安全なOFCのための準備・観察等に関する教育には時間を割いており、家族の心理面へのケアにも重点が置かれていた。これらのことから、FA児家族への看護の特徴として、安全に「食べる」ための支援が明らかとなった。
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