2016 Fiscal Year Research-status Report
母親の搾乳量に応じた高カロリー母乳採取法の開発と評価
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26463378
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
藤本 紗央里 広島大学, 医歯薬保健学研究院(保), 講師 (90372698)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 搾母乳 / 脂質量 / 早産児 / 搾乳指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、平成27年度に作成した母親の搾乳量に応じた高カロリー母乳採取法[試案]の各内容について、最新の知見・情報などを加筆・修正した。また、看護師用に加えて、母親用を新たに作成した。 主な指導内容は、高カロリー母乳採取法だけでなく、採取法の理論的理解を助け、さらには自己学習を助けるため、次の通りとした。 (1)高カロリー母乳を与える必要性と意義、(2)基礎知識(①母乳の特性と母乳育児の意義、②母乳中の脂質について)、(3)高カロリー母乳の採取法(①目的、②適用対象、③母親の母乳量に応じた区分法、④必要物品、⑤高カロリー母乳の採取法と保存方法、⑥留意点)、(4)電動搾乳器の使用法、(5)母乳育児支援に関する推薦図書。 次年度は、作成した[試案]について、専門家および母親の意見をもとに修正し完成させる。そして、完成した[試案]の実用可能性を検討するために、新生児集中ケア認定看護師を対象にした質問紙調査を実施する予定である。主な調査内容は、内容の適切性、表現の適切性、理解の程度、活用の可能性、内容や表現が適切でないと思う理由、活用する際の問題や課題、などを予定している。その後、質問紙調査結果をもとに、母親の搾乳量に応じた高カロリー母乳採取法[修正版]を作成し、[修正版]の試用を行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初は看護師用のみ作成する予定であったが、母親用も作成することとしたため、当初の予定に比べて研究の進行が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
母親の搾乳量に応じた高カロリー母乳採取法[試案]について、専門家及び母親の意見をもとに修正し完成させる。 完成した[試案]の実用可能性を検討するために、新生児集中ケア認定看護師を対象にした質問紙調査を実施し、質問紙調査結果をもとに、母親の搾乳量に応じた高カロリー母乳採取法[修正版]を作成し、[修正版]の試用を行う予定である。
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Causes of Carryover |
母親の搾乳量に応じた高カロリー母乳採取法[試案]に関する専門家の検討会の開催、および質問紙調査、[修正版]の試用を行うことができなかったため、未使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
専門家の検討会:謝金として専門家への賃金とする 質問紙調査:消耗品としてUSB接続フラッシュメモリ、ファイル、用紙やトナーを購入する。その他として、印刷費、通信費、データ入力作業費とする。 [修正版]の試用:消耗品として、母乳成分分析装置消耗品、電動搾乳器部品セット、搾母乳保存容器、シール(色ラベル)を購入する。その他として、母乳成分分析装置、電動搾乳器のレンタル費用とする。
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