2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development and evaluation of high-calorie expressed breast milk collection method in accordance with the amount of milk volume.
Project/Area Number |
26463378
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
藤本 紗央里 広島大学, 医歯薬保健学研究科(保), 講師 (90372698)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 搾母乳 / 脂質量 / 早産児 / 搾乳指導 |
Outline of Annual Research Achievements |
新生児期生存率は、例えば超早産児においても著しく改善されてきた。しかし、超早産児のなかでも在胎 26 週以下の場合、子宮外発育不全が 90%と高率に発症しており、救命後の成長発達を考えると、早産児の適切な栄養管理は、今なお残る課題である。早産児の発育には十分なカロリーと蛋白質が必要である。このうちカロリーに関しては、母乳中の脂質量は乳房内から母乳が排出されるに従い増加するため、搾乳後半の脂質量の多い高カロリー母乳の投与が早産児の体重増加に効果的であることが明らかにされている。早産児の成長発達を助けるには、母乳量だけでなく、母乳の質に着目した搾乳支援を実現することが必要である。 そこで、本研究では、看護師・助産師が高カロリー母乳を必要とする早産児の母親に搾乳方法を指導できるように、母親の搾乳量に応じた高カロリー母乳採取法を開発・評価することを目的とした。しかし、高カロリー母乳採取法[修正版]の試用と評価を行うための協力施設を得ることができなかったため、高カロリー母乳採取法の開発のみ実施し、母親の搾乳量に応じた高カロリー母乳採取法[修正版]を完成させた。主な指導内容は、(1)高カロリー母乳を与える必要性と意義、(2)基礎知識(①母乳の特性と母乳育児の意義、②母乳中の脂質について)、(3)高カロリー母乳の採取法(①目的、②適用対象、③母親の母乳量に応じた区分法、④必要物品、⑤高カロリー母乳の採取法と保存方法 、⑥留意点)、(4)電動搾乳器の使用法、(5)母乳育児支援に関する推薦図書、である。
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