2016 Fiscal Year Annual Research Report
ICT-based adolescent education for coping with and preventing sexual violence in Japan
Project/Area Number |
26463381
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Research Institution | The Japanese Red Cross Kyushu International College of Nursing |
Principal Investigator |
永松 美雪 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 教授 (30550769)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢野 潔子 静岡大学, 教育学部, 准教授 (80549163)
島崎 梓 日本赤十字九州国際看護大学, 看護学部, 助手 (20756879)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 思春期 / 性暴力 / 男女間暴力 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度に実施した中学生のインターネット利用と性暴力被害の実態調査結果はJournal of School Violenceに平成28年に投稿し、掲載が決まっている。 その結果をもとに性暴力予防と対応のためのICT活用教育としてeラーニングを開発し効果を検証した。平成27年9月から平成28年2月までに,DV・性暴力予防教育の受講と調査について学校長の研究承認が得られた10中学校,生徒788名を対象とした。精神的・身体的暴力を起こそうとする態度と健康的に攻撃を解決しようとする態度を評価した。教育前に730名(有効回答92.6%),教育後3か月までに671名(有効回答85.2%)が同意して調査に参加した。講演後eラーニングを受けた生徒305名を介入群とし,講演のみを受けた生徒366名を対照群とした。教育は、精神的・身体的暴力を起こそうとする態度と健康的に攻撃を解決しようとする態度に効果を認めた。 性暴力予防と対応のためのICT活用教育の効果を国内では第35回日本思春期学会総会・学術集会で「中学生向け暴力防止教育プログラムの評価」を発表した。また、ジュンダ―の視点で男女の教育成果の差をUSA Atoranta で開催されたMidwifery & Women's Healthで発表し、現在、アメリカの雑誌に投稿中である。 さらに、開発したeラーニングを研究に参加した生徒からの意見をもとに、利用しやすいように改良し、中学校へ案内を拡大した。今後は、全国の10代の生徒が利用できるように中学校・高校・大学への利用を拡大する予定である。
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