2016 Fiscal Year Research-status Report
腰骨盤痛を持つ妊婦の個別性に合わせた介入方略の開発と検証
Project/Area Number |
26463389
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
槻木 直子 兵庫県立大学, 地域ケア開発研究所, 研究員 (50723649)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 妊婦 / 腰痛 / 骨盤痛 / セルフケア / 介入研究 / 無作為比較試験 |
Outline of Annual Research Achievements |
【リクルート及びデータ収集の続行】 平成27年10月に開始したリクルート及びデータ収集を、2つの研究協力施設(AおよびB)において続行した。平成28年4月12日~平成29年3月6日の期間に、2つの研究協力施設において20名の研究協力者を得た。
1. 研究協力施設Aの状況変化に伴い、リクルートの効率化を図る措置を講じた 当初、研究協力施設Aでは、産科外来スタッフが対象者にチラシを渡し、腰骨盤痛を感じている妊婦がいれば産科外来スタッフから研究者に紹介してもらう手順でリクルートを行っていた。しかし、平成28年度に入って産科外来スタッフが入れ替えとなったこともあり、チラシ配布や研究者への紹介がスムーズにいかなくなった。平成28年4月12日~6月21日の期間(チラシ配布実施:29日)、128名の対象者のうち73名にチラシが配布され、そのうち研究協力者は1名のみであった。そこで、研究協力施設Aの産科外来スタッフとも相談し、研究倫理委員会へ修正報告を行った後、研究者が直接対象者に声をかけてリクルートをする方法へ変更した。これにより、平成28年6月28日~平成29年1月23日の期間(チラシ配布実施:42日)は、80名の対象者に声をかけ、39名の腰骨盤痛を感じている妊婦にチラシを渡し、12名の研究協力者を得ることができた。なお、研究協力施設Bにおいては、スタッフが対象者にチラシを配布し、チラシを見た妊婦が研究説明を希望する場合は、妊婦から直接研究者にメールをする方法でリクルートをしており、平成28年度は8名に研究説明を行い、7名の研究協力者を得た。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年10月~平成29年度4月末の時点で、合計44名の研究協力者が得られているが、目標のサンプルサイズ(合計120名)には到達できていない。その理由として、平成28年度は、4月12日~6月21日の期間が非効率的なリクルートとなってしまったこと、リクルート実施を予定していても子ども(乳児)の体調不良による看護等で実施できない日が年間20日あったことが挙げられる。また、本研究における主な研究協力施設であるA内に研究者の勤務場所があることから、他の業務と並行でリクルートを実施する形となり、他の業務の状況等によってはリクルートに専念できない日もあったことが理由として挙げられる。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は主な研究協力施設を自宅近くの総合病院Cに変更し、毎週月・火・木曜日をリクルート及びデータ収集日と設定した。これにより、本研究に専念できる環境を整えた。平成29年度は144日のリクルート実施日を確保し、本年度中にリクルートおよびデータ収集のめどをつけ、論文のまとめに入る。なお、研究協力施設Bでもこれまでと同様にリクルートを続行する。また、データの中間解析を行い、サンプルサイズの見直しを行う予定である。
|
Causes of Carryover |
平成29年度も引き続きリクルートおよびデータ収集を続けるため、研究活動に必要な旅費および事務用品等の消耗品購入費をあえて残した。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
リクルートおよびデータ収集を続けるための旅費および事務用品等の消耗品購入費に充てる予定である。
|