2016 Fiscal Year Annual Research Report
Model and scale development of sexuality leading to personal and family well-being
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26463390
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Research Institution | Kagawa Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
三木 佳子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (60584175)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
法橋 尚宏 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60251229)
前川 厚子 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (20314023)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | セクシュアリティ / 満足度指標 / SEXSI / 炎症性腸疾患 / ウェルビーイング / セクシュアル / 尺度 / テキストマイニング |
Outline of Annual Research Achievements |
炎症性腸疾患(IBD)患者を対象にセクシュアリティ満足度指標(SEXSI-IBD)を開発し,信頼性と妥当性を検証した.さらに,主観的セクシュアルウェルビーイング(SSWB)の構成要素と属性による特徴を明らかにした. SEXSI-IBDは,セクシュアリティを「個人の性的特性と性的パートナーとの相互作用」と定義づけた構成要素から開発した指標である.炎症性腸疾患(IBD)患者を対象に調査した. 因子分析では,5因子(日常の相互作用,性的コミュニケーション,性行為の困難度,性行為への関心度,スキンシップの重視度)になった.test-retestの級内相関係数は0.95と高い再現性があり,Cronbachのα係数は0.94と高い内的整合性があり,夫婦関係満足尺度との相関関係rは0.68であった.このように,SEXSI-IBDの信頼性と妥当性が確認できた. SSWBを「性的に幸福で満足できる状態」と操作的定義し,「あなたにとってとはどのようなことですか?」に対する88名の自由記述を分析した.分析は,グラウンデッドなテキストマイニングアプローチ法を参考にした.SSWBには,【性的欲求の満足】【相互の思いやり】【精神的安定】【スキンシップの充実】【身体的健康】【良好なコミュニケーション】【共に過ごすこと】の7カテゴリがあった.特徴語抽出の結果,男性は【性的欲求の満足】に集中しており,女性は【相互の思いやり】【精神的安定】【性的欲求の満足】【スキンシップの充実】に分散していた.したがって IBD患者のSSWBには,構成要素が7つあり,男女差があることが明らかになった. SEXSI-IBDは,SSWB を妨げる因子の特定や,カウンセリング効果判定に活用可能性がある.SSWBの構成要素と属性による特徴は,IBD患者の性別や個別性を反映した支援目標に活用できる.
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Research Products
(4 results)