2016 Fiscal Year Annual Research Report
Dietary Guidance for Women with a History of Diabetes Mellitus or Gestational Diabetes Mellitus Using a Model Nutritional Balanced Chart Program
Project/Area Number |
26463392
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Research Institution | Hirosaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
佐藤 厚子 弘前医療福祉大学, 保健学部, 教授 (20320608)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | GDM / 栄養バランス / 血糖コントロール / 栄養バランス管理プログラム / 食品材料摂取頻度 |
Outline of Annual Research Achievements |
GDM妊婦が糖尿病へ移行する割合が増加していおり、大きな社会問題となっている。 私共は「栄養バランス管理装置及び栄養バランス管理プログラム」を開発した(特許:第4987042号)。一週間のうちの3日の食事内容をコンピューターに入力すると摂取した食品材料は黒丸(●)、摂取不足は白丸(○)、過剰に摂取した食品材料は赤丸で示され、標準栄養バランス表との差異が一目瞭然に示されるものである。食品材料は11項目に分類される。本研究では一日1,600kcalのプログラムを用いた。 出産後の1ヶ月健康診査において、GDM既往女性に調査の了解を得た。食事指導と定期的な血液検査を受ける群を介入群、食事指導を受けないが定期的な血液検査を受ける群をコントロール群とした。本調査において介入群は6名、コントロール群は5名であった 介入群は一週間のうち、3日分の食事内容を自己入力した。入力内容は自動的に分析され、食品材料摂取頻度を速やかに見ることができる。自己入力は2ヶ月に一度3回(6か月間)行った。その後6か月は観察期間とした。介入前、介入後のHbA1c、空腹時血糖、BMI、食品材料摂取頻度、生活習慣などを把握した。介入群の空腹時血糖は介入前、92.3±11.5mg/dl、介入後91.0±7.2mg/dl、HbA1c値は介入前5.7±0.2%、介入後5.5±0.2%と安定していた。一方コントロール群は介入群の空腹時血糖は介入前、94.2±8.5mg/dl、介入後95.8±7.2mg/dl、HbA1c値は介入前5.5±0.2%、介入後6.0±0.2%と糖尿病危険域に変化していた。介入群のうち、妊娠中の喫煙、出産後1年における喫煙者はいなかった。コントロール群のうち、妊娠中も喫煙習慣があった者は1名で、出産後1年で喫煙習慣がある者は4名であった。介入群は全員が栄養バランスに気を付けるようになったと答えた。
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