2016 Fiscal Year Annual Research Report
Relationship between foot toe morphological change and toe grip holding training during pregnancy
Project/Area Number |
26463397
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Research Institution | Kansai University of Welfare Sciences |
Principal Investigator |
武田 要 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 教授 (20458409)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 妊婦 / 転倒 / 重心動揺計 / 姿勢制御 / スクワット |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、転倒歴と足趾機能、姿勢制御能力との関連性、転倒予防に対して足趾把持トレーニングがもたらす影響を明らかにすることを目的とした。研究は、平成26~28年度途中においては実験①妊娠期における足趾形状、姿勢制御能力と転倒との関連性を行い、平成28年度途中から実験②妊娠期での転倒予防に対する介入トレーニング検証を行った。 実験①については、①フットプリンターによる足趾形状計測、②重心動揺計を用いた姿勢制御能力計測、③アンケートによる転倒調査について脱落者を除き82名の被験者が参加した。妊娠経過とともに安定域面積は有意に減少していた。各方向の矩形面積では、前方を除いて各方向での矩形面積が有意に増加していた。転倒者の割合は、被験者数82名中転倒経験者は10名で転倒発生率は12%であった。転倒群では妊娠中期から末期にかけて腹囲の増加率が非転倒群の6.8%増に対して10.2%増と著しい増加が確認され、安定性面積は非転倒群の0.4%減に対し転倒群では12%減と著しい減少を示していた。足趾と姿勢制御の関連性については、妊娠時期、転倒経験の有無においても相関がなく、転倒者では急激な腹囲の増加により変位した重心位置を含めた身体図式の認識が欠如していることが考えられた。 実験②では、足趾筋力が妊娠期の姿勢に影響していなかったことから、増加する体重と変位する重心位置を意識させる重心移動を伴ったスクワット動作に変更した。介入頻度は、スクワットを10回2セット2回を毎日、24週から34週までの10週間実施した。介入効果を見るために20名を運動介入の対象とし、対照群として運動を行わない妊婦の姿勢制御変化と比較した。妊娠経過において介入群では、安定性面積が有意に増加し、矩形面積も中央を除き、有意に減少した。妊娠期の姿勢制御の維持、改善には重心移動を伴うスクワットは有用であることがわかった。
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Research Products
(2 results)