2014 Fiscal Year Research-status Report
父親への育児情報を多角的に発信する育児支援サービスシステムの構築
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26463398
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Research Institution | Takarazuka University |
Principal Investigator |
上山 直美 宝塚大学, 看護学部, 准教授 (00449886)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松尾 博哉 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (60229432)
田中 祐子 聖泉大学, 看護学部, 准教授 (10535800)
山下 正 神戸市看護大学, 看護学部, 助教 (90613092)
野島 敬祐 宝塚大学, 看護学部, 助教 (70616127)
高橋 篤信 宝塚大学, 看護学部, 助教 (70723948)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 父親 / 育児 / 教育プログラム / ウェブサイト / サービスシステム / 未就学児 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度の研究成果について 研究目的である「父親の育児参加を促すことを目指した、育児知識や技術を学べ、同時に育児相談や父親同士が交流できる参加型育児プログラムを提供すること、簡便に父親が育児の知識や情報を取得できるインターネット上の育児支援サービスシステムを構築する」において、参加型育児プログラムは平成22年から25年にかけてプログラム開発を行い、プログラムの有効性を検証した。その論文が採択され「Bulletin of Health Sciences Kobe(30), 1-19, 2014]に掲載された。 開発した父親向け育児セミナーと父親向けウェブサイトを組み合わせ、父親に向けて多角的に育児情報を発信するシステムの開発にあたって、平成26年度は新たな育児セミナーの実施に向けて、神戸市須磨区の北須磨団地自治会と連携し、平成27年4月から9月にかけて月1回の計6回と平成28年3月にフォローアップを実施すること、大阪市北区子ども子育てプラザと連携し、平成27年9月から平成28年1月にかけて月1回の計6回と平成28年9月にフォローアップを実施することの計画と調整を行った。父親向けウェブサイトの開設においては、ウェブサイトのコンテンツ内容の組み立て、会員制として父親同士が交流できるようにするためのプライバシーポリシー規約の作成、ウェブサイト利用者の有効性の検証をするためのウェブサイトに埋め込むアンケートの作成を行った。ウェブサイト開設に伴う倫理審査を受け、通過した状況である。現在、ウェブサイトの試オープンをして(一般の方には見られない)使いやすさ、内容などを調整している状況である。 平成27年度4月から計画通りに父親向け育児セミナーの実践を開始している。また、ウェブサイトの開設に向けて準備を進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
父親向け育児セミナーの計画に関しては、参加者募集の時間をかけた。しかしながら、参加者が集まりにくい状況があったので、交付申請書に記載したものより遅れが生じたと考える。ウェブサイト開設においては、ウェブサイトは、育児に関する多くの情報を蓄積しなければならず、また、不特定多数の方に閲覧していただくため、情報の選別をしなければならない。これは当初考えていたよりも慎重を期し、時間を要する作業であった。このため計画に遅れを生じたと考える。
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Strategy for Future Research Activity |
父親向け育児セミナーの実施は、事前準備と当日の人員配置、終了後の評価などが重要であり、研究責任者一人では実施はできない。常に研究分担者と連絡を取り合い、準備の進捗と人員の確保を話し合わなければならないと考える。 ウェブサイトの開設に当たっては、分担者との話し合いはもちろんのこと、ウェブサイト管理を定期的に行ってくれる協力者の確保も必要になると考える。それは、研究分担者において、本研究のエフォートをかけられない場合があるので、それに対応して研究に遅れが生じないようにする必要があるためである。
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Causes of Carryover |
研究分担者の辞退によって、次年度使用額が当初の計画より増額している。今後、父親向け育児セミナーの開催に係る費用、研究分担者の辞退によって生じるマンパワー不足を補うために研究補助を担う人材を確保することの費用、ウェブサイト運営のための費用が必要となる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は、父親向け育児セミナーの開催に係る費用(会場費、必要物品、ボランティア者の費用)、質問紙回収に伴う郵送費、ウェブサイト管理費、学会発表費、ウェブサイトのコンテンツに反映させるための文献、資料費、資料の蓄積などに必要な文具費等が使用計画に上がると考えている。
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Research Products
(3 results)