2014 Fiscal Year Research-status Report
周産期女性のウェルネスを目指した妊娠早期からのケアシステムの提言
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26463407
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
関塚 真美 金沢大学, 保健学系, 助教 (60334786)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 周産期女性 / ストレス / ウェルネス / ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
研究目的は周産期女性のウェルネスを目指した妊娠早期からのケアシステムを提言することである。申請者が今まで行ってきた研究において、妊婦のストレス状態は妊産婦の健康状態と関連があることを明らかにしてきた。すなわちストレスが高い妊婦に対する妊娠早期からのケアの重要性が示唆された。なお、研究成果の一部は今年度Environmental Health and Preventive Medicineの20巻(pp90-96)に掲載された。これらの研究成果を踏まえ、本研究はストレス評価指標を用いてスクリーニングした妊婦を対象とする介入研究によってケアの有効性を明らかにする。介入手法として、予備調査にて、妊娠中の間、継続して特定の医療スタッフに担当してもらうことが妊婦のニーズの一つとしてあることを確認していること、さらに、妊娠中にある程度特定の医療スタッフが妊婦健康診査で継続的にかかわっていた施設か否か(担当制による継続ケアの有無)で妊娠経過をコホート分析したところ、担当制による継続ケアを受けていないことと妊娠経過に関連があった。すなわち継続ケアを受けていない群では担当制による継続ケアを受けていた群に比べて、切迫早産の割合が多かったことが明らかになっている。すなわち担当制による継続ケアの有効性が示唆されたが、サンプル数が少ないことや実施可能性の点から有効性を立証していく必要がある。 今年度は予備調査の結果を含め、妊娠早期からの担当制による継続ケアについて研究協力者と協議し、具体的な継続ケア方法の考案および研究プロトコールを決定する予定であったが、研究代表者本人の産前産後休業および育児休業のため、研究を途中で中断するに至ったため、研究プロトコール決定前の分析手法に関する研修に参加し情報収集を行うに留まった。研修では疫学研究における傾向スコアの意義について情報が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成26年7月24日~平成27年7月31日まで産前産後の休暇又は育児休業により研究中断したため、当初計画を実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は研究スケジュールを再検討したうえで、研究方法を一部再考することも考慮し研究着手する予定である。
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Causes of Carryover |
平成26年7月24日~平成27年7月31日 まで産前産後の休暇および育児休業により研究を中断したため
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究プロトコール決定のための情報・資料収集および研究試料の収集と一部分析に使用予定である。
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Research Products
(1 results)