2015 Fiscal Year Research-status Report
NICUに長期入院傾向がある子どもの退院調整と在宅医療支援体制のプロモート
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26463411
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
白坂 真紀 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (40378443)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桑田 弘美 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70324316)
越田 繁樹 滋賀医科大学, 医学部, 特任講師 (70372547)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | NICU / 小児在宅医療 / 訪問看護ステーション |
Outline of Annual Research Achievements |
子どもを対象とした在宅医療支援の実態を明らかにすることを目的に、A県における訪問看護ステーションの調査を行った。A県訪問看護ステーション連絡協議会に登録している81施設を対象に(2015年7月現在の名簿より)、質問紙調査票を郵送した。調査期間は2016年1月22日~2月15日であり、所属大学の倫理審査委員会の承認を得て実施した。結果、81施設に郵送し45施設より回答が得られた(回収率55.6%)。施設のスタッフは、看護師のみの施設は17施設であり、看護師と他の専門職種で構成されている施設は22施設(理学療法士・作業療法士・言語療法士21施設、介護士1施設)、事務職員がいる施設は10施設であった。「0~15歳の子どもの訪問看護の経験」は「経験がある」27施設(60.0%)、「経験がない」10施設(22.2%)、そのうち「経験はないが、小児の訪問看護を受けても良い」4施設)、「今後も受ける予定はない」5施設(11.1%)、「その他」3施設(6.7%)であった。子どもの訪問看護の内容は(平成27年上半期の実績より)、0歳児は1~4名(平均1.7名)、1~6歳の幼児は1~5名(平均2.1名)、6~12歳の小学生は30名(平均2.0名)、12~15歳の中学生は17名(平均1.9名)であった。援助内容は、産後里帰りの期間母親の支援、弁付バッグ・マスク呼吸器で強制補助換気を行いながらの入浴介助、理学療法士によるリハビリテーション、精神的支援、介護指導、気管切開部の管理と入浴介助、吸引、吸入、注入、口腔ケア、胃瘻ケア、ストマ管理、呼吸器やペースメーカー、経鼻栄養の管理、相談の受け入れ、通学準備などであった。「今後も小児訪問看護を引き受ける予定はない」と回答した5つの施設は、スタッフ数5名以下の小規模ステーション、小児看護が未経験、精神疾患や認知症看護を専門としていた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
作業時間の確保が困難であったため、新年度に一部計画を移行し、データ入力など業務補助者を確保した。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度に収集した情報をもとに訪問看護ステーションガイドマップを作成し活用・評価を行い、関係各位へのインタビュー調査を実施しまとめる予定である。
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Causes of Carryover |
調査の進捗状況が遅れているため、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究成果の発表準備とその旅費、印刷費用確保のため。
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Research Products
(1 results)