2016 Fiscal Year Research-status Report
小児がんの子どものきょうだい支援に関する看護介入プログラムの開発
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26463419
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
野中 淳子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (00279796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米山 雅子 (中林雅子) 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (10363847)
岡 澄子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 准教授 (20305387)
内田 雅代 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (70125938)
古谷 佳由理 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (90222877)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | きょうだい支援 / イベント / アンケート調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、7月30日(土)に小児専門病院と本大学の研究者による協賛で、「きょうだいが主役になる日」として、第2回目のきょうだい支援イベントを実施した。参加者は3歳~10歳までの入院中に病気の子どものきょうだい14名とその親3名である。ボランティとして看護系大学生や看護教師および看護師等の23名がイベントを支援した。イベント内容は、小児病院見学によるスタンプラリー、絵本の読み聞かせ、腹話術によるきょうだいの気持ちを表出することの大切さを伝えた。一部に家族との話し合いコーナーを設け親御さんの気持ちに傾聴する支援を行った。2回目ということで充実させるべく、読み聞かせの絵本の選別や親支援を設ける等の工夫を行った。 研究計画に添って7月~8月にかけて全国の小児専門病院32施設において、アンケート調査を病棟管理者および看護師への実態・意識調査を行い、全国小児専門病院10施設で約124名からの回答を得た。さらに、協力の得られた1施設において病気の子どものきょうだいをもつ家族14名から、きょうだいの反応等の実態調査研究を行った。現在学会発表に向けて整理し準備中である。 平成27年度に行った成果物としてまとめたもの、テーマ:小児がんの同胞をもつきょうだいへの支援に関する文献検討ー国内外におけるきょうだいへの心理・社会的支援の現状と課題ーについて、2016年10月19-22日に行われた第48回国際小児がん学会(アイルランド)において発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アンケート調査のデータ整理が途中である。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は最終年度となるため、継続して第3回「きょうだいが主役になる日」きょうだい支援イベントを行う。さらに、アンケート調査結果のまとめを行い、成果を学会等発表する。さらに、きょうだい支援のための成果を冊子にまとめる。
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Causes of Carryover |
アンケート調査において、全国小児専門病院33施設への2段階で協力に依頼を行ったところ、10施設から協力の承諾を得たが、施設および個人回収が予想より少ないことなど、回収率が予想より少なかったため、予定の郵送経費等が少なくなった。 さらに全国できょうだい支援を行っている団体で、インターネット掲載している施設調査を行う予定であったが、障害児のきょうだい支援団体が多いことがわかり、断念した経緯がある。国際学会参加が2名を予定していたが、1名のみ参加となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
USA(ワシントンDC)における第49回国際小児がん学会に出席し、きょうだい支援に関する2演題を発表予定(申請中)である。さらには“ワシントン小児病院”における研修を2日間(交渉中)予定し、きょうだい支援の活動についても情報を得てくる予定である。最終年度ということもあり、まとめの冊子を作成予定である。
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Research Products
(1 results)