2015 Fiscal Year Research-status Report
医療的ケアを必要とする小児に対する熟練訪問看護師の技
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26463425
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Research Institution | Ehime Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
枝川 千鶴子 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 准教授 (00363200)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊田 ゆかり 愛媛県立医療技術大学, 保健科学部, 教授 (20217574)
堀 美紀子 香川県立保健医療大学, 保健医療学部, 准教授 (60321254)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 小児訪問看護師 / 医療的ケア / 小児看護 / 熟練看護師 / 実践知 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、医療的ケアを必要とする小児に対し、在宅生活を支える訪問看護師の日常の看護について、日々の経験の積み重ねの中で得られたコツや知恵・工夫などの実践知を明らかにすることである。小児の訪問看護経験が豊かな熟練訪問看護師を対象に、面接調査と同行訪問実施による調査によって得られたデータを統合し明らかにする。 平成27年度は、訪問看護師の看護実践を調査するにあたり、活動の背景となる障害者総合支援法や児童福祉法などによる、医療的ケアを必要とする小児の地域生活を支える支援体制や実際のサービスの流れについて知るために関連する学会や研修会に参加し、関連職種(小児科医、訪問看護師、病院看護師、理学療法士、介護士、相談支援専門員、養護教諭)と情報交換を行い、小児と家族の現状について理解を深めた。 また予備調査として、小児の訪問看護を実践している訪問看護ステーションの管理者から具体的な看護内容について情報を得るとともに、面接調査や同行調査に関する方法や内容について意見を得、面接調査におけるインタビューガイドの内容を修正し、同行訪問実施による調査内容とあわせて、共同研究者間で確認した。 医療的ケアを必要とする小児の訪問看護を実施している訪問看護ステーションに研究について説明し研究協力を得た。また研究対象者を増やすためフィールドの開拓を行い、複数の訪問看護ステーションから研究協力についての承諾を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成27年度の研究実施計画の具体的内容は、1)小児の訪問看護を実施している訪問看護ステーションに研究協力の依頼をし承諾を得ること、2)施設責任者より推薦された熟練訪問看護師を対象に面接調査及び訪問看護に同行し参加観察調査を実施することを計画していた。 実際には、訪問看護ステーションから研究に関する承諾を得ることができ、研究対象者となる熟練訪問看護師を推薦していただいた。しかし、研究対象者を増やすためにフィールドの開拓に時間を要したことと、対象者との日程調整がつかなかったことにより、遅れが生じてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、研究協力施設責任者より推薦された熟練訪問看護師を対象に面接調査を実施する。また同行訪問による参加観察調査を行い、看護師と振り返りながら経験を言語化していく。 データ収集とともに、研究協力者間でのデータ分析も並行して進め、実践知について明らかにしていく。
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Causes of Carryover |
平成27年度に面接調査及び参加観察調査を計画していたが、新規研究協力施設の開拓に時間を要したことと、研究対象者と調査日程の調整がつかなかったことから、調査のための旅費及び研究対象者への謝金が残金として生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
調査のための旅費と研究対象者への謝金、ICレコーダーのデータの文字化、研究会議の国内旅費、データ整理のための文具や書籍の購入を予定している。
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