2014 Fiscal Year Research-status Report
気管支喘息児の保護者のQOL 向上をめざす看護介入プログラムの開発と成果の検証
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26463427
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Research Institution | Asahikawa University |
Principal Investigator |
細野 恵子 旭川大学, 保健福祉学部, 教授 (20412877)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 気管支喘息 / 看護介入プログラム / 母親 / QOL / 自己効力感 / 生活管理 / 喘息コントロール |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、小児科診療所のアレルギー・喘息外来において活用できる「気管支喘息児の保護者のQOL向上を目指す看護介入プログラム」を開発し、そのプログラムに基づいて看護介入し成果を明らかにし、最終目標としては実用可能な看護介入プログラムを構築することである。初年度の平成26年度の実績は以下の通りである。 【「看護支援モデルの開発」から得られた成果の検証 】 看護介入プログラムの作成については、平成23年度から3年にわたり検討してきた「気管支喘息児をもつ保護者のQOL向上の実現に向けた看護支援モデルの開発」から得られた成果を詳細に分析し、その成果を検証した。 【「看護介入プログラム」の作成 】 より介入効果の高いプログラム内容の構成を検討した結果を「看護介入プログラム(試案)」とし、その内容を明確にした。具体的には、対象児年齢・対象者数・介入期間(回数)・介入方法(セルフモニタリング/通院時の面談/喘息教室)・評価方法(測定尺度の確定,面接調査方法と内容)・分析方法(量的/質的分析)を確定した。 【 看護介入実施のための準備 】 当初、今年度の後半時期において、看護介入実施に向けた準備として調査協力が可能な施設の開拓を進める予定であった。しかし、看護支援モデルの成果検証、および看護介入プログラム(試案)の作成において、予定以上の時間を要したため、介入施設の選定および交渉等に関しては進めることができなかった。この点に関しては、平成27年度の課題とする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度の計画内容は、交付申請書に記載した「研究目的」に基づき、「研究内容・方法」に沿って進行している状況である。ただし、進行状況の達成度は当初予定していた内容の7割程度にとどまっていると考える。その理由として、調査協力施設の開拓に関しては着手できていないことが挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
1.介入施設の開拓 平成26年度に実施できなかった調査協力施設の開拓を進める。対象施設は気管支喘息の診療を行うA市内診療所2施設の選定を予定している。介入実施に向けては、介入補助者として対象施設の看護師1名を研究協力者として配置できるよう調整を進める予定である。 2.「看護介入プログラム」による介入実施 平成26年度に作成した「看護介入プログラム(試案)」に基づき、看護介入を実施する。介入方法は、調査協力者全員を対象者(20組程度)として、非介入期→介入期という期間を経ていく流れで進める。介入実施については、介入準備期を経て、介入開始時期は9月以降、介入期間は対象者の通院間隔に応じて6か月~12か月を予定している。
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Causes of Carryover |
平成26年度の実施状況において、当初予定していた調査協力施設の開拓および研究補助者の調整・準備等に関連する事項に着手できなかったことが要因として挙げられる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成27年度は当初予定していた看護介入プログラム(試案)による介入実施に先立ち、前年度の課題となっている、調査協力施設の開拓および研究補助者の調整・準備等に関連する事項を新たに加え実施する予定である。
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