2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
26463435
|
Research Institution | Yokkaichi Nursing and Medical Care University |
Principal Investigator |
別所 史子 四日市看護医療大学, 看護学部, 講師 (50411046)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 晃子 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (70588524)
入江 安子 奈良県立医科大学, 医学部, 准教授 (80342195)
|
Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | 重症心身障害児 / 姿勢 / 在宅 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究目的は、重度の知的障害及び重度の肢体不自由があり、自ら動いたり、興味あるものに手を伸ばすといった環境に働きかけることが難しい重症心身障害児(以下、重症児)の日常生活に姿勢のケアを取り入れ、その効果を明らかにすることである。H26年度は1)重症児の姿勢のケアに関する文献検討、2)在宅重症児の姿勢のケアに関する実態調査の準備、3)在宅重症児に対する姿勢のケアプログラムの検討に取り組んだ。1)に関しては、本邦における重症児・者の姿勢のケアについて記載された文献を分析した結果、①姿勢のケアには子どもの反応を引き出し、子どもの反応を起点とした相互作用を促進させる可能性があること、②在宅移行、その後の在宅生活の中での姿勢のケアは体系化していないことが明らかになった。2)に関しては、文献検討の結果を踏まえて在宅重症児における姿勢のケアの実態調査を計画し、プレテストを経て調査票を作成した。3)に関しては、訪問看護師、セラピストの協力を得てフィールドワークを行い、プログラム内容を検討した。①姿勢保持用具を使用して様々な姿勢をとることにより子どもの反応を引き出し、親子・家族のコミュニケーションを促すこと、②遊びやかかわりのバリエーションを増やし、子どもの発達に応じたかかわりを支援することを柱としたプログラム案を作成し、専門職の助言を得た。プログラムの有用性を検討するための研究計画を作成した。2)実態調査および3)介入研究実施に向け、研究代表者所属機関の研究倫理委員会で審査を受け、承認を得た。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
フィールドワークを重ね、関係者の理解・協力を得ることができたため、概ね順調に進展したと考える。ただし、海外視察については、メールでのやり取りに留まり、現地視察は行えていない。今後海外の情報に精通した関係者との情報交換を密にし、海外との比較もできるようにしていく。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究協力施設、研究協力者との連絡調整を密にして調査をすすめる。なお、介入研究においては、研究対象者が重症心身障害児とその家族であり、きめ細やかな注意を必要とするため、プログラム実施にかかわる人材を確保し、安全に実施できるようにする。
|
Causes of Carryover |
海外視察が実施できていないこと、パーソナルコンピューターが未購入であることなどから、使用計画とのずれが生じている。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
H27年度はアンケート調査および介入研究をすすめていく。したがって、調査に要する通信費、交通費、人件費、物品費、データ入力、分析をするためのパーソナルコンピューターや解析ソフトの購入費として使用する。また、結果がある程度まとまった段階で学会等での発表を予定しており、学会参加費、出張費等として使用する。
|
Research Products
(1 results)