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2014 Fiscal Year Research-status Report

モロッコにおける助産師を対象とした産痛緩和ケア教育プログラムの効果に関する研究

Research Project

Project/Area Number 26463441
Research InstitutionUniversity of KinDAI Himeji

Principal Investigator

田村 康子  近大姫路大学, 看護学部, 准教授 (80326305)

Project Period (FY) 2014-04-01 – 2017-03-31
Keywordsモロッコ / 助産師 / 産痛緩和ケア / 産痛緩和教育プログラム / 教育プログラムの効果 / 国際看護
Outline of Annual Research Achievements

平成26年度は、産痛緩和研究プログラム実施に向けての準備を行った。計画の実施状況は次のとおりである。
1.対象地域や施設に関する調整や選定:平成26年6月に現地へ渡航し、保健省にて情報収集した。保健省への研究許可取り付けについて、窓口となる局や手順に関する情報が錯綜したが、保健省の本局と交渉することを確認した。首都近郊の5県を訪問し、保健省支局長や医師長に今後の研究実施について打診し、同意を得た。
2.教育プログラムの修正:先行研究で示唆された、ケア習得・定着までの6つの時期的特性のうち、「知らなかったことを知る時期であり、半信半疑の気持ちがある時期」においては、ケアについて何度も確認できるよう、研修テキストを作成中。「自分なりに試しながら効果や産婦の反応を確認する時期」、「成功と不成功の経験を積み重ねる時期」では、ケア実施に伴い生じる助産師の体験を確認し、意味づけることが必要であり、研修後フォローアップを2回実施する。これらの実践を支える上で、フォローアップでの意見交換を資料化しポートフォリオとして活用できることを検討中。
3.質問紙の修正・作成:助産師の日常的なケア実践を知り、産科的アウトカムに関する情報収集を行うために「出産ケア日誌」を介助した出産ごとに記録するが、プログラムの効果を判定する情報について、分析を正確にできるよう、複数の点において変更を検討している。例:使用薬剤の選択解答の「シントシノン」について分娩のどの時期の使用なのかを明記できるようにする。分娩進行中の産痛の程度について数値化する為、スケールを用いたが困難もあり他の方法を検討中等。
4.産痛緩和ケア習得プロセスに関する質的データに向けた準備:混合研究法(ミックスドメソッド)に関する講習への参加を行い、量的アプローチと質的アプローチを組み合わせる研究方法について、質的データをどのように取り入れるか検討中。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

勤務する大学での仕事を優先せざるを得なかったこと、実母の闘病に伴う介護と看取りの時間が発生したことが予測していなかったこととして生じたため、研究に十分な時間を確保できなかった。

Strategy for Future Research Activity

現在は本研究に関する時間確保できている状況があり、平成26年度予定であったプログラムの修正、質問紙の修正・作成、質的データ収集への準備に早急に取り組んでいる。研究倫理委員会での審議やモロッコ保健省との交渉から平成27年度に予定している教育プログラム実施は10月頃の開始となる可能性があるが、推進するうえでの大きな課題はない。

Causes of Carryover

計画の実行が遅れたため、予算執行もそれに伴い遅れが生じたが、物品費と人件費・謝金が使用できなかった予算の主な項目である。物品費の執行にあたっては、発注をかけようとした時期も遅くなり、納期との関係から当該年度中での使用ができなかった。人件費・謝金については、モロッコ国保健省との交渉に用いるフランス語資料作成が間に合わなかったため、校正の依頼をかけることができず人件費・謝金が使用できなかった。旅費については、当該年度の予定額を超えているが、計画時「その他」に含めた車両借り上げが「旅費」として計上されたためであり、ほぼ計画通りである。

Expenditure Plan for Carryover Budget

当該年度に購入予定であった物品の必要性は変わりなくあるため購入する。フランス語資料については、急ぎ作成中であり、校正を行う予定である。計画の変更はなく、予算執行計画の大きな変更はない。当該年度の遅れは平成27年度に取り戻す予定である。下記に研究経費計画(金額単位:千円)を記す。

物品費360(ノート型パソコン250、図書・文献複写50、スキャナー30、文具類30)、旅費300(教育プログラム実施のためのモロッコへの渡航300)、人件費・謝金325(フランス語校正200、教育プログラム関連(研修補助者であるモロッコ人助産師への謝金45、研究協力者への謝品購入80))、その他250(通信費100、車両借り上げ150)

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] モロッコにおける助産師対象の産痛緩和ケア教育プログラムの効果 -母子の健康に関するアウトカムから-2014

    • Author(s)
      田村康子
    • Organizer
      第34回日本看護科学学会
    • Place of Presentation
      愛知県
    • Year and Date
      2014-11-29 – 2014-11-30

URL: 

Published: 2016-05-27  

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