• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2017 Fiscal Year Research-status Report

人工股関節患者のライフスタイルの違いや豪雪寒冷地による影響と対策ツールの開発研究

Research Project

Project/Area Number 26463444
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

眞壁 幸子  秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40436184)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 藤田 君支  九州大学, 医学研究院, 教授 (80315209)
Project Period (FY) 2014-04-01 – 2019-03-31
Keywordsライフスタイル / 豪雪津寒冷地 / 人工股関節全置換術 / 高齢者 / 身体活動量 / タイランド
Outline of Annual Research Achievements

人工股関節全置換術を受けた患者において、ライフスタイルの違いや、豪雪寒冷地による影響を明らかにする研究目的であるが、そもそも、健常高齢者において違いがあるかが明らかになっていないことが判明した。よって、人工股関節全置換術の患者の検証の前に、在宅健常高齢者における、ライフスタイルの違いや、豪雪寒冷地により影響を受けているかを平成29年度は明らかにした。加えて、日本だけでの検証では、ライススタイルに大きな相違は予測できないと考え、急遽、同じアジアではあるが、気候などが大きく異なる、タイ王国との共同研究の機会を得たので、この2国間にて、在宅健常高齢者を対象に、ライフスタイルの違いや季節による影響を1年間の縦断的に検証した。その結果、日本の豪雪寒冷地の在宅健常高齢者においては、冬期間というよりも、夏に睡眠の質が悪く、生活の質の心理的な部分に影響を与えていることが明らかになった。タイ王国では、年間通して、睡眠の質が悪く、身体活動量も少ないことが明らかになった。この結果は、平成30年度の検証に活かしていく予定である。
身体活動量の評価方法にも課題があることが明らかになったため、平成29年度は、日本語版SQUASH(身体活動量尺度、筆者開発)を、改善することに努めた。はじめに、もともとの開発者(オランダ)とも連携を取り、日本特有の、かつ、寒冷地特有の活動内容を追加し修正した。パイロットテストとして整形外科患者に回答をしてもらったところ、これまで、過小評価されていた部分が解決される成果を得られた。さらに、もともと紙媒体であるための、記入ミスや、データ入力の負荷、活動点数換算での課題があったため、これらを解決するための検証を行った。情報工学の専門家と相談し、日本語版SQUASHを電子化しその信頼性・妥当性を得ることができた。医療系大学生を対象に検証したため、今後さらに検証していく必要がある。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究の目的を達成するために、さらに詳細に、様々な角度から検証を深められている。その理由として、もともとの在宅健常高齢者の現状をまずは把握することは大切で、そこに時間をかけたことは、最終的に本研究において明らかにしたいことを深められると考える。そして、当初は予定になかった国際共同研究を成功させられたことは、とても有意義である。少し時間をかけていることは否めないが、丁寧に進めることは重要であると考えている。地域とネットワークを持つ作業療法学の専門家や、もちろん、タイ王国の高齢者を専門とした看護研究者、タイ王国の高齢者を専門とした作業療法学者とのコラボレーションが生まれ、今後も継続していく予定である。
身体活動量の測定用具の改善は重要であり、評価が適切に行われるうえでも、不具合があるのであれば、その解消は十分に行っていく必要がある。よって、ここでも少し時間をかけているが、この検証により、今後の研究過程において、確かな評価ができる一助となっている。オランダとの継続的な連携や、この度共同した情報工学の専門家とのコラボレーションが生まれ、ここにおいても今後も継続していく予定である。
また、研究を進めていく中で、膝関節や肩関節を専門とする整形外科医にも興味をもってもらうことができており、当初は、人工股関節全置換術のみに限らず、幅広く検証を進めていけると考えている。

Strategy for Future Research Activity

平成30年度は、全国調査として、人工股関節全置換術を行っている施設を対象に、看護師の行っている退院に向けての指導内容を検証する予定である。その時に、地域による違いや、豪雪寒冷地による違い、対策方法などを明らかにする予定である。うまく行えている施設には、現地調査を行い、どのような介入をしていけば、患者が退院後に困ることがないのか検証していく。
下肢の疾患のある整形外科患者を対象に、継続的に身体活動量を評価していくことと、豪雪寒冷地特有の問題やその解決策を明らかにしていく。どんな工夫をすると、筋肉量が衰えることなく、かつ安全に、そして、関節の保護となるのかも詳細に検証していく。
加えて、病気になるまえの健常高齢者においても、身体活動量の改善、介護予防のためにも早期にフレイル評価・改善をしていくためのシステムも検討する。現在、美・理容院を活用した取り組みを行っているため、そことのコラボレーションを検討していく。

Causes of Carryover

健常高齢者におけるライフスタイルの違いや豪雪寒冷地の影響を追加で検証したため、その部分で使用する物品などが安くなったことや、身体活動量尺度の改善に対する検証をすることで、少し時間がかかり、今年度は、企画時に予定していた支出よりも少なったことが原因である。しかし。来年度が最終年度で、国際学会での発表に経費が掛かることと、フレイルチェックに使用する機器を購入するなどで、経費が掛かることが予測されるため、次年度使用とすることとした。

  • Research Products

    (5 results)

All 2018 2017 Other

All Int'l Joint Research (1 results) Journal Article (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Peer Reviewed: 1 results) Presentation (3 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results)

  • [Int'l Joint Research] チェンマイ大学/スラナリー工科大学(タイ)

    • Country Name
      THAILAND
    • Counterpart Institution
      チェンマイ大学/スラナリー工科大学
  • [Journal Article] Seasonal effects on the sleep-wake cycle, the rest-activity rhythm and quality of life for Japanese and Thai older people2017

    • Author(s)
      Kume Y, Makabe S, Singha-Dong N, Vajamun P, Apikomonkon H, Griffiths J
    • Journal Title

      Chronobiology International

      Volume: 34 Pages: 1377-1387

    • DOI

      https://doi.org/10.1080/07420528.2017.1372468

    • Peer Reviewed / Int'l Joint Research
  • [Presentation] 健康的身体活動量尺度(SQUASH)による評価‐整形外科下肢手術後の経過観察において‐2018

    • Author(s)
      眞壁幸子・赤川祐子
    • Organizer
      日本看護学会学術集会 慢性期看護
  • [Presentation] 電子化身体活動量尺度(E-SQUASH)の信頼性・妥当性の検証2018

    • Author(s)
      眞壁幸子・赤川祐子
    • Organizer
      日本看護学会学術集会 ヘルスプロモーション
  • [Presentation] Survey of seasonal life rhythm; collaboration between Japan and Thailand2017

    • Author(s)
      Kume Y, Makabe S, Apikomonkon H, Griffiths J, Singha-dong N, Vajamun P
    • Organizer
      The 1st Asia-Pacific Occupational Therapy Symposium
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2018-12-17   Modified: 2022-02-22  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi