2015 Fiscal Year Research-status Report
高齢者施設ケアの質保証のための看護職と介護職の効果的なIPW
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26463455
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
叶谷 由佳 横浜市立大学, 医学部, 教授 (80313253)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 紀子 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (10320847)
菅野 眞奈 横浜市立大学, 医学部, 助教 (50721081)
青木 律子 横浜市立大学, 医学部, 助教 (90290048)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護職 / 介護職 / 連携 / 特別養護老人ホーム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、特別養護老人ホームにおけるケアの実態と看護職と介護職の連携について調査し、効果的な連携について検討することを目的とした。 方法は、全国の特別養護老人ホームのうち1,000施設を無作為に抽出し、看護職代表者および介護職代表者各施設1名ずつを対象とし、質問紙を配布した。質問内容は先行研究を参考に看護職にはケアの実態、連携のための取り組み等を、介護職には看護職と介護職の連携状況等とした。 その結果、1,000施設中、137施設から回答が得られた(回収率13.7%)。①医療処置が必要である人の1施設あたり定員に対する割合で多かった処置は、胃瘻腸瘻7.3±6.6%、喀痰吸引6.0±6.3%、創傷のケア5.6±6.2%だった。医療処置が必要な入所者に対し、看護職と介護職が共同で援助している内容で多かったのは、バルーンカテーテル挿入者の「尿の性状の観察」(86.8%)と「尿量の観察」(83.1%)だった。また、看取りに対応している施設は104件77.0%であった。②介護職からみた看護職との連携の評価で、J-RCSは平均3.4±0.6だった。③看護職が介護職と連携するために行っている取り組みの中で13項目中、J-RCSとの間に低い正の相関がみられたのは11項目だった。④介護職から見た医療依存度の高い入所者等の看護職の対応では、J-RCSと食事、更衣、排泄、入浴、整容、環境整備、内服との間に低い~中程度の正の相関があった。 以上より医療依存度の高い入所者が増え、看護職と介護職との連携強化がさらに必要であること、看護職が多職種連携促進のための研修を企画したり、介護職と目標を共有できる看取りの手順書を作成する、カンファレンス、評価会議等を介護職と協働で行う等の必要性と共に、看護師が特別養護老人ホームで多く勤務するような環境づくりの必要性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成27年度は全国調査を計画し、また、その中からモデルとなる連携の良好な施設を抽出予定であった。当初の計画通り、全国1000施設の特別養護老人ホーム対象の質問紙調査を実施し、平成28年度に実施予定である二次調査に関しての同意を得られた施設があったため。
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Strategy for Future Research Activity |
全国調査より二次調査の同意が得られた施設へ、看護職と介護職の連携の良い施設を抽出しインタビュー調査を行う。そして、質保証へ向けたモデルを構築する。
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Causes of Carryover |
全国調査の印刷代および郵送代が当初予定より安価に実施できたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
ケアの質の高い施設への視察およびインタビュー調査を予定しており、その旅費にあてる。
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Research Products
(1 results)