2015 Fiscal Year Research-status Report
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26463458
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
千葉 真弓 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (20336621)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 みどり 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (60293479)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 認知症 / 看護実践 / 看護実践能力 / 看護の質 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度に引き続いて、文献検討を実施してきた。この1~2年の間に認知症看護実践の質に関する研究報告として、いくつかの報告があげられてきている。 国内では天木ら(2014)や鈴木ら(2015)が急性期病院における認知症看護の質評価指標をパーソンセンタード・ケアを目指した看護実践自己評価尺度の報告を行っている。これらは項目数が多いことや認知症者の日常生活援助に焦点を当てた援助の項目が評価の中心となっている。 また、海外においてもDavid(2013)らが急性期病棟での高齢者へのパーソンセンタードケアへのアセスメント尺度として開発されている。したがって、これら研究との差別化を明確化するための文献の読み込み等を実施した。 併せて、看護実践の質を測定するための測定項目の精選のために実施するインタビュー調査の項目を再検討しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度は教育業務に優先せざるを得ない状況があり、研究活動へ十分な時間を当てることができなかった。 また、認知症看護の質の評価に関する先行の研究報告が数件見られるようになってきたため、開発する測定用具の対象を明確にするべく、研究計画の見直しを行っている。そのため、国内外で発表されてきている認知症看護に関する研究論文を中心に読み込み、インタビュー調査の詳細を検討する必要がでてきたため。
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Strategy for Future Research Activity |
開発する尺度の測定対象を明確に絞り込むため、文献検討と同時に認知症看護現場で活動する、認知症看護認定看護師ならびに専門看護師から、認知症看護実践の性質、特徴をインタビューし、質の高い看護実践の内容ならびに、実践にあたり看護師に求められる能力の詳細を明らかにする。 上記の結果をふまえて、認知症看護実践の質とそれを可能にする看護師の実践能力との概念枠組みを描い、一時調査のための質問紙を作成する。
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Causes of Carryover |
研究活動として、実質的なインタビュー調査等の調査研究の実施ができなかったため、調査にかかる費用の執行ができなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度に向けた調査費用として執行予定。インタビュー調査のための旅費、謝金、データ入力等にかかる賃金、記録のための媒体の購入等が必要になる。さらに概念枠組みの検討にかかる研究会議での専門看護師、認知症看護認定看護師への謝金、質問紙作成のための物品費や郵送費当の執行が必要になる。
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