2014 Fiscal Year Research-status Report
エゴマ油を使用した地中海式和食による軽度認知障害の認知機能への影響
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26463462
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Research Institution | The University of Shimane |
Principal Investigator |
山下 一也 島根県立大学, 看護学部, 教授 (30210412)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 道男 島根大学, 医学部, 准教授 (70112133)
松本 亥智江 島根県立大学, 看護学部, 准教授 (70262780)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 認知症 / 地中海式食事 / アルツハイマー病 / エゴマ油 / n-3系多価不飽和脂肪酸 / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
アルツハイマー病は認知症の大多数を占め、アルツハイマー病に関する病理学的および疫学的研究では、脳血管障害と共通する血管性危険因子や遺伝的因子、環境要因などがアルツハイマー病の発病や進行に関与していることが明らかにされている。しかも最近、環境要因の中でもアルツハイマー病は特に食生活を中心とした生活習慣を見直し、改善することにより、ある程度予防することが可能であることが指摘されつつある。 最近欧米では、オレンジやりんごなどのジュース、トマトやブロッコリーなどの野菜、エンドウ豆などの豆類、パンやコメなどの穀類、オリーブオイル、魚が多く肉が少ない、適量のワインを摂取する地中海式食事(Mediterranean diet)が、アルツハイマー病や認知機能低下の予防に有効であることが報告されている(Scarmeas 2006)。すなわち、地中海式食事はわが国の従来の豆、海草、魚などの摂取量が多い日本食に比べ、さらに乳製品、肉類に加えオリーブ油が添加されているものと考えられる。そこで、われわれも、地域在住一般高齢者の認知機能に対するエゴマ油を使用した地中海式食事の効果を既に検討し、認知機能低下予防効果を報告している。 しかし、地中海式食事では、わが国の高齢者には嗜好にやや合わない面もあり、長期の食事療法としてはそのまま適用できないと思われる。そこで、本研究では、わが国においてαリノレン酸を多く含むエゴマ油を使用した地中海式和食と認知機能との関係についての縦断的な研究を目的とし、昨年10月より、月1回の地中海式和食の料理教室を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
月1回の地中海式和食の料理教室も順調に行っており、今後2015年9月には1年後の認知機能検査を行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
月1回の地中海式和食の料理教室も順調に行っており、今後2015年9月には1年後の認知機能検査を行う予定である。さらに、地中海式和食の料理教室を継続し、2016年9月まで行う予定である。
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Causes of Carryover |
26年度物品費が予定よりも下回った。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
27年度の執行に当てる予定である。
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Research Products
(1 results)