2016 Fiscal Year Research-status Report
高齢患者の簡易的聴覚機能評価の開発と効果的な言語的コミュニケーション方法の解明
Project/Area Number |
26463467
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Research Institution | Nihon institute of Medical Science |
Principal Investigator |
森田 恵子 日本医療科学大学, 保健医療学部, 教授 (60369345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 直子 日本医療科学大学, 保健医療学部, 准教授 (10448623)
長田 久雄 桜美林大学, 自然科学系, 教授 (60150877)
白戸 亮吉 日本医療科学大学, 保健医療学部, 助教 (20796099)
滝沢 隆 日本医療科学大学, 保健医療学部, 助教 (60787878)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 難聴 / 高齢者 / 看護師 / スクリーニング検査 / 指こすり検査 / タップ検査 / 期待 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、高齢入院患者の客観的・主観的聴力評価方法の検証と、高齢患者が看護師との言語的コミュニケーション場面で感じる不自由さ、困難さおよび対処行動について明らかにすることを目的としている。 (具体的な研究項目の進捗状況) 本研究は、以下の課題1)2)により構成する。研究成果の一部を平成29年度論文発表・学会発表を行う。 課題1)オージオメーターによる客観的聴力レベル、ゆびこすり試験:Finger Rubテスト(以下、FRテスト)、指タップ試験との関連について確認し、FRテスト、指タップ試験が高齢者の聴覚機能評価に有効であることを確認した。26名のデータを分析し、題目「フィジカルアセスメントとしての指こすり・指タップ音検査の妥当性検討」として、平成29年8月日本看護学教育学会第27回学術集会において示説発表予定である。 課題2)入院中の高齢患者に対し、看護師との言語的コミュニケーション場面で感じる不自由さ、困難さと対処行動についての半構造化面接調査を行い、聴力障害レベルによる高齢患者の言語的コミュニケーション障害の問題について研究を進めた。15名の調査を終了し、KJ法を用い論文化を完了した。日本老年看護学会誌第22巻第1号(2017年7月末発刊)に掲載予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
課題1) オージオメーターによる客観的聴力レベル、FRテスト、指タップ試験、主観的聞こえとの相関について確認し、FRテストが高齢者の聴覚機能評価に有効であることを検証する。26名のデータを分析したが、引き続き対象者を増やし検証を重ねることが必要である。 課題2) 平成27・28年度日本老年看護学会において研究の一部を発表した。これらの結果を更に、平成28年度末よりKJ法による2つの図解を作成し、比較・考察を行った。この成果を題目「高齢難聴患者が看護師に期待するコミュニケーション-KJ法による正常聴力者との対比」としてまとめた結果、日本老年看護学会誌第22巻第1号(2017年7月末発刊)に掲載予定である。課題2については研究が完了した。
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Strategy for Future Research Activity |
課題1のージオメーター・FRテストの研究対象者が26名であり、当初予定していた対象者50名を確保できるように、引き続き研究を継続する予定である。
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Causes of Carryover |
課題1)については、研究の成果を日本看護学教育学会において発表するための経費(交通費・宿泊費など)が必要である。 課題2については調査を継続するため、調査病院へ出向く交通費等が必要である。 また、研究の最終年度にあたり、その成果をまとめた成果報告書作成に係る必要が必要である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
課題1)については学会発表に伴う3名の経費約30万円、課題2)の調査費として10万円を予定。また研究成果報告書作成に約14万円を予定している。
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