2016 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an advance care planning educational program for nursing home settings
Project/Area Number |
26463476
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
濱吉 美穂 佛教大学, 保健医療技術学部, 准教授 (80514520)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
河野 あゆみ 大阪市立大学, 大学院看護学研究科, 教授 (00313255)
後藤 小夜子 佛教大学, 保健医療技術学部, 助教 (80712182)
松岡 千代 佛教大学, 保健医療技術学部, 教授 (80321256)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | Advance Care Planning / End of Life Care / 教育プログラム / 死生観 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 研究目的:本研究は、高齢者施設におけるAdvance Care Planning(以下ACP)実践教育プログラムの開発と効果評価を目的とする。 2. 研究方法:高齢者施設に勤務するケア従事者25名を対象とした、事前・事後テストデザインにて評価した。プログラムは3回(1回90分)の全体ワークと1回の個人ワークで構成し概要は①ACPに関する基礎的な講義、その後個人ワークとして自宅で事前指示書(AD)作成、②はエンドオブライフに関する自分の価値観を知るワークショップ、③ACP実践ロールプレイとワークショップである。質問項目は基本属性の他、AD態度尺度、平井らの死生観尺度、Frommeltのターミナルケア態度尺度短縮版等の77項目である。それぞれ介入前後の平均値の差をWilcoxonの符号付き順位検定にて分析した。所属大学の倫理審査委員会にて承認を得た上で、参加者に文書を用いて本研究への参加は自由であること等を説明し同意を得た。 3. 結果:全3回のプログラム参加者は19名であった。平均年齢が26.6歳(SD18)、男性10名、女性9名であった。職種は介護福祉士が14名、次いで看護師であった。AD態度尺度では、介入前8.6(SD2.0)から介入後10.0(SD0.9)と有意に前向きな態度が上昇した(p=.007)。平井の死生観尺度においては、「死への関心」において介入前14.4(SD5.7)から介入後16.3(SD3.7)で有意に上昇した(P=.04)。Frommeltの尺度では、介入前20.8(SD2.6)から介入後33.6(SD4.8)と有意に増加した(p=.00)。 4. 結論:ACP教育プログラム介入の結果、ADへの態度が前向きとなり、「死への関心」に関する意識の向上、Frommeltの尺度の有意な増加等により、エンドオブライフケアへの意識も高まったことが示唆された。
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Research Products
(4 results)