2015 Fiscal Year Research-status Report
地域生活を行う統合失調症患者の再発を予防する日本語版ソフトの作成と効果検討
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26463521
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
則包 和也 弘前大学, 保健学研究科, 講師 (00342345)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川添 郁夫 弘前大学, 保健学研究科, 講師 (80624741)
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Project Period (FY) |
2014-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 統合失調症 / 認知行動療法 / 治療的介入 / 集団療法 / 個人療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
26年度から今年度にかけて、統合失調症を抱えながらデイケアに通っているメンバー19名に実施したメタ認知トレーニング(以下、MCT)の効果について分析した。MCTの介入によって、出来事に対する認知バイアスが改善したことが統計的に明らかになった。また、インタビューを実施して得ることができた意見や感想を参考とし、MCTの効果と改善点についての論文を執筆中である。 また、MCTの開発者2名(Todds S.etal)の来日セミナーへの参加、および、精神科病院を廃止し、地域で精神障害者をケアしているイタリアの精神保健施設を訪問することができたのは、本研究の実施について大きな学びと原動力となったと考える。 さらに今年度は、統合失調症で通院治療中の患者を対象として、MCT+の介入を開始した。MCTがグループへの介入を前提としたソフトであるのに対して、MCT+は個人への介入を想定したものであり、個別性が高い統合失調症の症状に対して、丁寧な対応が可能であると考える。現在5名の対象者に実施中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
MCT+は通院している患者の協力があってこそ実施できるが、患者の諸々の事情や研究者の日常業務との日程調整が難しい場合もあることから、やや遅れていると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、実施した研究結果の発表に重きをおいていく。また、MCT+の実施について対象者数を増やすための交渉をいくつかの精神科病院と行っていく予定である。 また、精神看護に関する全国的な2つの学会で、MCTをテーマとしてランチョンセミナーとワークショップの講師としての参加が決定している。さらにオーストラリアで開催される学会での発表が予定されており、本研究に関する情報を広く発信する機会になると考える。
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Causes of Carryover |
MCT+のソフトを開発した研究者(ドイツ、カナダ在住)に、本研究の計画書を翻訳してやりとりをする予定であったが、今年度に彼らが来日した際に、直接会い、口頭で説明することができた。そのため、翻訳料としての使用が無くなったことが1つの理由である。 また、対象者への謝金について、グループやスタッフで話し合ってもらい、謝金は必要ないとの結論になったため、謝金の使用がなくなったことが2つ目の理由である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
28年度は、オーストラリアの学会で本研究に関する発表が決定しており、外国旅費として使用を計画している。また、MCT+の実施の対象者への謝金、国内での研究成果の発信について予算の使用を計画している。
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Research Products
(2 results)